超越者
乾いた銃声が、廃墟に響き渡った。
ダダダダッ!!
「うおっ!?」
黒瀬迅が横へ跳ぶ。
一瞬遅れて、先ほどまで立っていた地面が弾けた。
コンクリートの破片が飛び散り、白い粉塵が舞い上がる。
「おいおい! いきなり撃つか普通!?」
迅は崩れた壁の陰に飛び込んだ。
その隣に、ラフバが滑り込む。
「ははっ! いいじゃねぇか!」
「何がだよ!」
「やっとまともに戦えそうだ!」
「お前、頭おかしいだろ!」
「お前に言われたくねぇ!!」
再び銃声。
二人の頭上を銃弾が通過し、背後の看板が砕け散った。
「二人とも、喋ってないで隠れてください!」
少し離れた柱の陰から、アギの声が飛んできた。
彼女は軍用端末を操作しながら、敵の動きを確認していた。
正面に一体。
黒い装甲に覆われたアンドロイド。
アリス教軍の量産型戦闘機、AAR-17《巡礼者》。
右肩に搭載された機関銃が、こちらを追尾している。
「……厄介ですね」
アギは小さく呟いた。
《巡礼者》は対人戦闘用に設計された機械兵だ。
人間のような二本の腕と脚を持ち、複雑な市街地でも行動できる。
その一方で、人間よりも遥かに重い装甲と、疲労を知らない駆動系を備えている。
何より厄介なのは、機械特有の正確な射撃だった。
「迅、ラフバ。無闇に飛び出さないでください」
「分かってるって!」
「おう!」
二人の返事を聞き、アギは一瞬だけ安心した。
その直後。
「……なあ、ラフ」
「ラフバだ」
「どっちが先にあいつに触れるか勝負しようぜ」
「いいな!」
「…………」
アギは目を閉じた。
「……今、何と言いました?」
迅が笑った。
「勝負」
ラフバも笑った。
「勝負だ!」
「分かっていませんね!?」
その瞬間、機械兵の頭部センサーが赤く光った。
『目標再捕捉』
『射撃開始』
ダダダダッ!!
「うおっ!」
迅とラフバが同時に頭を引っ込めた。
アギはため息をついた。
「……本当に、どうしてこの二人は……」
彼女は腰の刀に手を添えた。
しかし、抜かない。
まだ、その必要はない。
「……仕方ありませんね」
アギの目つきが変わった。
「まずは、あの機械を止めましょう」
「迅、ラフバ」
アギが二人を呼んだ。
「私が前に出ます。二人は援護をお願いします」
迅が首を傾げた。
「お前が?」
「はい」
ラフバは笑った。
「いいぜ! どんだけ強ぇか見せてみろよ!」
アギは二人を見た。
「……一応言っておきますが、勝負ではありませんからね」
「分かってるって」
「おう!」
信用できない。
アギはそう思いながら、柱の陰から静かに身を乗り出した。
機械兵の頭部が動く。
『目標捕捉』
肩部機関銃が旋回する。
しかし。
「……遅いですね」
アギの姿が消えた。
次の瞬間。
ドンッ!!
機械兵の頭部が大きく跳ね上がった。
アギの蹴りが命中したのだ。
『警告』
『姿勢制御異常』
機械兵が後退する。
しかし、アギは止まらない。
着地と同時に踏み込み、装甲の継ぎ目へ拳を叩き込む。
ガンッ!!
金属音が響いた。
機械兵の右腕が跳ね上がる。
続けて、足払い。
二メートルを超える巨体が傾いた。
『転倒防止機構作動』
機械兵が姿勢を立て直そうとする。
だが、その瞬間。
「……そこです」
アギは機械兵の背後に回り込んだ。
そして。
ドゴッ!!
背部の駆動ユニットに、強烈な蹴りを叩き込んだ。
機械兵の動きが止まる。
『駆動系異常』
『再起動処理――』
「させません」
最後に、アギが胸部装甲へ掌底を放った。
鈍い衝撃音。
機械兵が後方へ倒れ込む。
ガシャァァン!!
地面に倒れた機体は、数秒間手足を動かした後、完全に停止した。
静寂。アギは軽く息を吐いた。
「……終わりましたね」
迅とラフバは、しばらく黙っていた。
「…………」
「…………」
そして。
「……おい」
迅が口を開いた。
「お前、刀使いだよな?」
「はい」
「……刀、使わねぇの?」
アギは首を傾げた。
「必要ありませんでしたので」
「…………」
ラフバが吹き出した。
「ぶはははっ!! 刀持ってんのに殴ってんじゃねぇか!!」
「何か問題でも?」
「いや、最高だわ!」
迅も笑った。
「ははっ! お前、結構おかしいよな!」
アギは眉をひそめた。
「……あなたたちにだけは言われたくありません」
そう言いながら、倒れた機械兵を見下ろす。
装甲には無数の傷がついていたが、内部の記録装置は無事だった。
「……情報を回収できるかもしれませんね」
アギは端末を取り出した。
しかし、その瞬間。
ピピッ。
画面に新たな警告が表示された。
『複数の機械反応を検出』
アギの表情が変わった。
「……まずいですね」
迅が振り返る。
「ん?」
ラフバも周囲を見渡した。
「なんだ?」
廃墟の奥。崩れた建物の陰。瓦礫に埋もれた道路。
そこから、次々と金属音が響き始めた。
ガシャン。ガシャン。ガシャン。
一体。二体。三体。
黒い装甲の機械兵が姿を現す。
さらに、その後方にも複数の反応。
アギは端末を確認した。
「……全部で八体」
迅は目を丸くした。
「……増えたな」
ラフバは拳を鳴らした。
「ははっ! いいじゃねぇか!」
アギは二人を睨んだ。
「よくありません!」
機械兵たちの頭部センサーが、一斉に赤く光った。
『敵対勢力確認』
『排除行動開始』
八体の機械兵が、同時に武装を構えた。
アギは即座に判断した。
「……撤退します!」
「えー」
迅が不満そうな声を出した。
「まだ戦ってねぇじゃん」
「十分戦いました!」
ラフバも不満そうだった。
「八体くらい倒せんだろ!」
「倒せるかどうかではありません!」
アギは強い口調で言った。
「私たちの任務は警戒巡回です! 敵の殲滅ではありません!」
迅とラフバは顔を見合わせた。
「……なあ、ラフ」
「ラフバだ」
「アギって真面目だよな」
「だな!」
「……聞こえていますよ」
その瞬間。
八体の機械兵が、一斉に発砲した。
ダダダダダダッ!!
「うおおっ!?」
迅が飛び退く。
ラフバも瓦礫の陰に滑り込んだ。
アギは二人を見た。
「……撤退しますよ!!」
「「へーい!!」」
三人は、廃墟の奥へと走り出した。
「……くそっ!」
無宗教軍の若い兵士が、装甲車の陰で悪態をついた。
三人を輸送してきた運転兵、宮田である。
彼は車内の通信機に向かって叫んだ。
「こちら第十三混成班輸送車! 旧市街第七区画でアリス教軍の機械兵を確認! 応援を要請する!」
『……ザザッ……第十三……応答……』
通信が乱れる。
「くそっ、妨害電波か!」
宮田は通信機を叩いた。
反応なし。
仕方なく、助手席に置いていた小銃を手に取った。
JAR-38制式小銃。
ジャポネ軍で広く使用されている歩兵用の銃である。
本来なら電子照準器と連動して射撃補助を行うが、宮田の銃に取り付けられた照準器は故障していた。
「……またかよ」
宮田はため息をついた。
無宗教軍では珍しくもない。
最新鋭の装備など、滅多に回ってこない。
故障した部品は修理し、使えるものは使い続ける。
それが、この軍隊の日常だった。
宮田は機械式照準器を確認した。
「……頼むぞ、相棒」
そのとき。
廃墟の向こうから、三人の姿が現れた。
「おーい!!」
迅が手を振っている。
「宮田さーん!!」
アギも叫んだ。
「車を出してください!!」
その後ろには、八体の機械兵。
「……は?」
宮田は固まった。
「……おいおいおい」
迅が笑った。
「ちょっと追いかけられててさ!」
「ちょっとじゃねぇだろ!!」
宮田は叫びながら小銃を構えた。
短い銃声。
先頭の機械兵の装甲に火花が散る。
しかし、機体は止まらない。
『装甲損傷、軽微』
「……硬ぇ!」
宮田は舌打ちした。
通常の歩兵用小銃では、軍用アンドロイドの正面装甲を容易には突破できない。
ましてや、相手は八体。
まともに撃ち合えば、こちらが不利だった。
「早く乗れ!!」
宮田が叫ぶ。
アギが最初に車両へ飛び込んだ。
続いて迅。最後にラフバが乗り込む。
「よし、全員乗ったな!」
宮田は運転席へ戻った。
エンジンが唸る。
装甲車が急発進した。
ガガガガッ!!
背後から銃声。
車体に銃弾が当たり、金属音が響く。
迅は窓の外を見た。
「……お、結構頑丈じゃん」
宮田が叫ぶ。
「軽装甲車だぞ! 小銃弾くらいなら耐える!」
「へぇ!」
「だが、ずっと撃たれてたら持たねぇ!!」
ラフバが笑った。
「じゃあ、戻ってぶっ倒すか!」
「絶対にやめろ!!」
アギは端末を確認していた。
「……敵は追跡を続けています」
迅が振り返る。
「マジ?」
「はい」
アギは画面を拡大した。
八体の機械兵が、一定の距離を保ちながら追ってきている。
「……妙ですね」
「何が?」
迅が尋ねる。
「本気で追跡するなら、もっと距離を詰められるはずです」
アギは考え込んだ。
「なのに、一定の距離を維持している……」
その瞬間。
ピピッ。
端末に新たな反応が表示された。
アギの目が見開かれた。
「……まさか」
「ん?」
「宮田さん!」
アギが叫んだ。
「進路を変えてください!!」
「何!?」
「前方に――」
その瞬間。
ドゴォォォン!!
装甲車の前方で、大きな爆発が起きた。
「うおおおっ!?」
宮田が急ブレーキを踏む。
車体が大きく揺れた。
迅は座席にしがみつく。
「おいおい! 今度は何だよ!」
アギは前方を睨んだ。
崩れた道路。舞い上がる粉塵。
その向こうに、一つの人影が立っていた。
「……へぇ」
迅が呟いた。
「人間?」
粉塵の向こうに立っていたのは、一人の男だった。
白い軍服。
肩にはアリス教軍の紋章。
年齢は三十代ほど。
短く切り揃えた銀髪。
そして、冷たい瞳。
男は静かに三人を見つめていた。
「……なるほど」
低い声が響く。
「君たちが、例の未覚醒者か」
迅は首を傾げた。
「……誰?」
男は微笑んだ。
「名乗るほどの者ではない」
ラフバが笑った。
「じゃあ、ぶっ倒していいか?」
アギが即座に止めた。
「ラフバ!」
しかし、男は気にした様子もなかった。
「……随分と威勢がいいな」
男は右手を上げた。
その瞬間。
周囲の瓦礫が、ゆっくりと浮き上がった。
「…………」
迅の笑みが消えた。
ラフバも目を細める。
アギの表情が険しくなった。
「……モナ反応」
彼女は静かに呟いた。
「超越者……!」
男は微笑んだ。
「正解だ」
浮き上がった瓦礫が、男の周囲をゆっくりと回転する。
「私はアリス教軍所属、超越者」
男は一歩踏み出した。
「能力は『重力』」
その瞬間。
ドンッ!!
地面が沈んだ。
迅の膝がわずかに曲がる。
「……っ!?」
ラフバも歯を食いしばった。
「……なんだ、これ……!」
アギは足元を見た。
周囲の瓦礫が、地面に押しつけられている。
まるで、この一帯だけ重力が増したかのように。
男は静かに笑った。
「……さて」
ゆっくりと右手を下ろす。
「少し、遊んでもらおうか」
迅は拳を握った。
ラフバも構える。
アギは腰の刀に手を添えた。
三人の表情から、先ほどまでの軽さが消えていた。
明らかに違う。
機械兵とは。普通の軍人とは。
目の前の男は、何かが違う。
迅は小さく息を吐いた。
「……なるほどね」
そして。
にやり。
笑った。
「……やっと面白くなってきたじゃん」
男は目を細めた。
「……ほう?」
迅が一歩踏み出す。
「おい、おっさん」
「何かな?」
「俺ら、結構強ぇんだぜ?」
男は微笑んだ。
「……そうか」
そして、静かに答えた。
「では、教えてあげよう」
次の瞬間。
周囲の空気が、重く沈んだ。
「……本物の超越者というものを」
迅が地面を蹴った。
ドンッ!!
一瞬で加速する。目標は男の顔面。
「おらぁ!!」
拳を振り抜く。しかし。
「……遅い」
男が呟いた。
その瞬間。
迅の体が、地面へ叩きつけられるように沈んだ。
「……っ!?」
拳が届かない。体が重い。足が動かない。
「……なんだよ、これ!」
迅は歯を食いしばった。
男は静かに見下ろした。
「重力を増しただけだ」
「……は?」
「君の体には、今、通常の数倍の負荷がかかっている」
迅は地面に手をついた。
「……ふざけんな……!」
そのとき。
「迅!!」
ラフバが飛び込んできた。
「おらぁぁぁ!!」
拳を振り上げる。
男はラフバを見た。
「……君もか」
右手を軽く動かす。
次の瞬間。
ドンッ!!
ラフバの体も地面に沈んだ。
「ぐっ……!」
「……ほう」
男は少し驚いたように目を細めた。
「まだ動けるのか」
ラフバは歯を食いしばりながら笑った。
「……当たり前だろ……!」
拳を握る。
「……俺は……!」
一歩。さらに一歩。
「……勝つんだよ!!」
男は静かに見つめていた。
「……なるほど」
そして。
「悪くない」
右手を振る。ラフバの体が横へ吹き飛ばされた。
「ぐあっ!!」
崩れた壁に衝突する。瓦礫が崩れ落ちた。
「ラフバ!!」
アギが叫んだ。
彼女は刀を抜こうとした。
しかし。
「……っ!?」
その瞬間。
足元の重力が増した。
膝が沈む。
男が振り返る。
「……君は、少し違うようだな」
アギは男を睨んだ。
「……何がですか?」
「他の二人より、モナの扱いに慣れている」
「…………」
男は微笑んだ。
「だが、覚醒していない」
アギは歯を食いしばった。
「……それが、どうしたというのですか」
男は静かに答えた。
「超越者と未覚醒者の差は、君が思っているより大きい」
次の瞬間。
アギの体が、地面に押しつけられた。
「……っ!!」
刀に手を伸ばす。
しかし、指先が届かない。
男は三人を見渡した。
「……終わりか」
静寂。
瓦礫の中で、ラフバが拳を握っている。
アギは地面に膝をついたまま、歯を食いしばっている。
そして。
迅は。
「…………」
地面に片手をついたまま、俯いていた。
男は迅を見た。
「……君が、一番興味深い」
「…………」
「その速度。未覚醒にしては異常だ」
迅はゆっくりと顔を上げた。
「……そりゃ、どうも」
男は微笑んだ。
「だが、それだけだ」
「…………」
「速いだけでは、私には勝てない」
迅は黙っていた。
男は続けた。
「君たちは、確かに優秀だ」
「…………」
「しかし、世界には君たち程度の人間など、いくらでもいる」
迅の拳が、ぎゅっと握られた。
「……へぇ」
「そして、その上には超越者がいる」
男は静かに言った。
「さらに、その頂点には神がいる」
迅は男を見上げた。
男は微笑んだ。
「君たちがどれほど努力しようと、届かない領域だ」
「…………」
迅はしばらく黙っていた。
そして。
「……ははっ」
小さく笑った。
男が眉をひそめる。
「……何がおかしい?」
迅は顔を上げた。
「……いや」
笑っていた。
いつものように。
しかし、その目だけは違った。
「……お前、結構強ぇんだな」
「…………」
「いいじゃん」
迅はゆっくりと立ち上がろうとした。
重力が体を押しつける。
それでも。
一歩。もう一歩。
「……面白ぇ」
男の表情が変わった。
「……まだ立つのか?」
迅は歯を食いしばった。
「……当たり前だろ」
拳を握る。
「……俺は……!」
そして。
笑った。
「まだ負けてねぇぞ」
男は静かに目を細めた。
「……なるほど」
その声には、わずかな興味が混じっていた。
「……本当に、面白い少年だ」
数分後。
旧市街第七区画。
男は静かに立っていた。周囲には、崩れた瓦礫。
停止した装甲車。
そして、三人の若い兵士。
迅。ラフバ。アギ。
全員が、立ち上がれずにいた。
男は三人を見下ろした。
「……十分だ」
ゆっくりと右手を下ろす。
周囲を押しつけていた重力が、元に戻った。
迅は荒い息を吐いた。
「……はぁ……はぁ……」
ラフバは拳を握った。
「……くそっ……!」
アギは静かに目を閉じた。
男は背を向けた。
「……今日は、ここまでにしておこう」
迅が顔を上げる。
「……逃げんのかよ」
男は足を止めた。
そして、振り返る。
「……逃げる?」
迅は笑った。
「まだ決着ついてねぇだろ」
男はしばらく迅を見つめた。
そして。
「……そうか」
小さく笑った。
「君は、そういう人間か」
男は再び歩き出した。
「……また会おう、黒瀬迅」
迅の目が細くなった。
「……なんで俺の名前知ってんだよ」
男は答えなかった。
ただ、片手を上げた。
そして、廃墟の奥へと姿を消した。
静寂。
迅はしばらく、その背中を見つめていた。
やがて。
「……くそっ」
小さく呟いた。
ラフバも拳を握った。
「……勝てなかった」
アギは静かに答えた。
「……ええ」
三人は、しばらく黙っていた。
今まで。
迅は、自分が弱いと思ったことがなかった。
ラフバも、負けることなど考えたことがなかった。
アギも、同年代の人間に遅れを取ったことはほとんどなかった。
しかし。
今日、初めて知った。
世界には、自分たちより遥かに強い人間がいる。
そして、その上には。
神がいる。
迅は空を見上げた。
巨大な月が、昼の空に薄く浮かんでいる。
「……なあ」
迅が呟いた。
ラフバが振り返る。
「……あ?」
アギも顔を上げた。
迅は笑った。
「……俺ら、もっと強くなんねぇとな」
ラフバは少し黙った。
そして。
「……当たり前だろ」
にやりと笑った。
「次は俺が勝つ」
アギも小さく微笑んだ。
「……そうですね」
迅は立ち上がった。
足元はまだ少しふらついていた。
それでも。
笑っていた。
「……よし」
拳を握る。
「強くなる方法、探すか」
この日。
黒瀬迅は、初めて世界の広さを知った。
そして。
彼が後に師匠と呼ぶ、一人の少女との出会いへ。
物語は、静かに動き始めていた。
次回予告
初任務で超越者の圧倒的な力を目の当たりにした三人。
基地へ帰還した迅とラフバは、早速さらなる強さを求め始める。
一方、アギは戦闘記録を分析し、覚醒者と未覚醒者の決定的な違いを探ろうとしていた。
そんな中、迅は基地内で一つの噂を耳にする。
「どんな未来でも見通す、不思議な占い師がいるらしい」
その噂が、彼の人生を大きく変えることになるとは、まだ誰も知らなかった。




