Ⅵ
活動を通じて彼女と長い時間を一緒にしていく中で、
彼女のことについても沢山の発見があったんだ。
まず、彼女の名前はアオイだった。ちなみにハンドルネームはモモ。
本名の由来は知らないけど、
ハンドルネームの由来は本名がアオイだから、
逆っぽいのを考えたときにモモって言うのが浮かんだからそれにしたんだって。
「サクラ」も浮かんだけど、王道すぎるかなって思ってやめたって言ってた。
よく考えたら「モモ」も十分王道な名前だったって本人笑ってたけど。
本当にネットでの活動が始まったばかりだったから名前は被らなかったらしいよ。
むしろ変な名前のひとばっかだった、って。
あと、彼女は、とても多彩なひとだった。
歌うだけじゃなく、自分で楽曲も作ってて、
曲が出来る工程は、新しい世界が創られる瞬間を見てるみたいだった。
アオイは自分の創りたいものを創るために、
沢山のことを勉強して、色々なことを知っていたし、
創りたい曲を創るために、いくつもの楽器を弾けるようにしてた。
すごい努力家で、真面目だった。
一見するとすごく能天気に見えるんだけどね。天然だし。
歌って、弾いて、創って。
踊りだってやろうと思えばできただろうに、
「ダンスはユキの担当。
それに私、運動神経とか無いし。」
そう言って、踊りだけはやらなかったんだ。
そういう、言葉では上手く表現できないアオイの優しさが大好きだった。




