10/15
Ⅸ
活動を続けているうちに、お互いの家は隣同士になってた。
特に話し合ったわけでもなくて、本当に成り行きだった。
ある種の偶然というか。
それでアオイが引っ越してきて、ぼくの家に集まったとき、アオイが
「これでご飯も一緒に食べられるし、作業も便利になって捗るね!」
って言いながら、目をキラキラ輝かせてふたつの家鍵を眺めてたんだ。
珍しく子供みたいに幼い感じだったから、
「そんなに嬉しい…?」っておずおず聞いたら、
「勿論! え、ユキは嬉しくないの?」って真顔で返ってきて。
その時は拗ねたアオイに、オムライス作ってお詫びしたんだよ。
「何食べたい?」って聞いたら「…オムライス。」って返ってきてさ。
むすっとした顔でオムライスって言うもんだからなんか可笑しくて。
笑っちゃったら案の定怒られて、次の日おやつのプリン一個取られちゃったんだよね。
このエピソード、ぼくすごく好きなんだ。




