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眼鏡越しに見つめられている私  作者: キノぴょ


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8/10

第8話 綾人のやり方

芽央家。

いつも通りのスマホ時間。

今日も、ゲーム漬けの時間がきた。

ラガン伝説で、嫌なことを忘れよう。

視力=戦闘力を上げる連続。

フレンドチャットが来た。

名前。『ミナミ・グリーン』。

隣の席の南実くんだ。


[これからも、気が向いたら、3分交際しよう]

お誘いだ。

3分交際って、何なんだろう。

再びフレンドチャットが来る。

名前。『アヤト・メガネットワークス』。

綾人だ。


[暗いところでやってないか?目を大切にしろよ]

心配の言葉。

綾人は、カッコよくて、優しくもある。


[話がある。明朝、お前の家に行くから]

家にくる。

話があるって、何だろう?

フレンドチャットじゃ、言い切れない長話だろうか。

もしかしたら、デートの誘いかもしれない。


第8話 綾人のやり方


メガネットワークス社。

ラガン伝説を運営するゲーム会社。

綾人の父親が社長をしている。

綾人は、今まで北大路さんと周りの女の娘たちに、つきまとわれていた。

親からは、やめろと言われている。

1人に決めろと言われている。

芹香と交際してる王子系の眼鏡男子。


明朝。

綾人の自家用車が、芹香の家の前に止まった。

「おはよう。芹香」

「おはようございます。綾人くん。早いですね」

「今日は、話がある」

「いらっしゃい。東条くん」

「あ、お母さん」

「芹香。すぐ、上がってもらいなさい」

芹香の話をさえぎって、母親が、綾人を家の中に上げるように言ってくる。

家の外じゃ、失礼だと言う。

「お前の母親がいいのなら、上がらせてもらうぜ」

「そうですね。どうぞ」

綾人を家の中に招き入れた。


居間。

ブルーベリージュースが出される。

目に良いと言われているブルーベリー。

「ふつつかな娘ですが、末永くよろしくお願いします」

母親の様子がおかしい。

今まで気づかなかった芹香もおかしいが、母親が、異様にそわそわしている。

「娘は、俺が幸せにするから、安心してくれ」

「よろしくお願いいたします」

綾人は、家の固定電話で、母親に、芹香と真剣交際していることを伝えたらしい。

真剣交際。

マジ・ラブである。


「え?ゲーム友達じゃないんですか?」

芹香の頭の中では、綾人は、ゲーム友達になっている。

何度も交際、交際と言われて、ゲーム友達と思っている芹香もおかしい。

「俺とお前は、真剣交際。結婚前提。学園卒業後すぐ結婚だからな」

眼鏡越しの瞳は、優しく、大真面目。

口元は、ニヤリと笑っている。

完全な綾人ワールドがある。

「え」

芹香は、綾人ワールドに迷い込んだ女の娘である。


「俺は、お前のこと、この世で一番好きと思ってるからな。うれしいだろ」

「…あ、そうですか」

少し、うれしい。

「お前とは、これから、俺がずっと一緒にいてやるから結婚しような」

これから、ずっと一緒にいよう。

芹香のことを、好きと評価している。

芹香のことを、パートナーとして評価している。

気に入った。

じゃあ、結婚だ。

それが、綾人のやり方だ。

「あの…、考える時間をください」

芹香は、何故、こうなったのか考える。

謎の迷路に迷い込んだ。それは、わかった。

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