第4話 幼なじみな小西くん
芽央家。
両親と芹香の3人暮らし。
スマホ大好き芹香は、今日もお家のWi−Fiでラガン伝説を楽しんでいる。
ロッド使いの最上級職は、大魔法使い。
どんな魔法も使えるのだ。
芹香は、大魔法使いになりたい。
レベルを上げる。
装備を強くする。
視力=戦闘力は、どんどん上げる。
大魔法使いになるには、戦闘力が、50万必要だ。
今は、30万ちょっと。
頑張るぞ。
フレンドチャットが来た。
名前、『コニシ・グラスキング』。
同じクラスの気弱な幼なじみ男子だ。
知り合いにゲームフレンドを広めた張本人。
職業は、ロッド使い。
[セリカさん。僕と交際してください]
交際?
気弱な幼なじみだったはず。
どういうことだろう。
第4話 幼なじみな小西くん
鏡見高等学校。
芹香が教室に近づくと、大騒ぎになっていた。
「僕が、芹香さんと交際します!」
気弱眼鏡男子。
「俺が、芹香と交際してるんだよ」
眼鏡王子。綾人。
「僕は、ラガン伝説のフレンドを広めた張本人なんですよ。芹香さんとは幼なじみなんです」
「俺は、メガネットワークスの社長が父親だ」
両者、一歩も引かない感じでにらみ合っている。
芹香が登校してきたことに、2人が気づく。
「芹香さん。今まで勇気が出せなかったけど、僕と交際してください」
気弱ながら、一生懸命な眼鏡男子。
小西千秋。16歳。
茶髪のフワフワ髪の男の子。
遠慮がちに眼鏡越しに見つめてくる。
芹香と同じく、ゲーム好きの男の子。
小学生の頃からの幼なじみ。
話題は合う感じの相手だ。
「芹香。登下校一緒にしないか。俺の自家用車で運んでやるよ」
強気な、王子系眼鏡男子。東条綾人。
眼鏡越しにジッと見つめてくる男の子。
3ヶ月前。芹香に誘われてラガン伝説のフレンドになった。
現在、芹香と交際中。
カッコいいのが、取り柄すぎる。
我が道を行く、強引な相手だ。
「僕は、芹香さんのことをずっと好きだったんです」
「ああ、そうかよ」
「綾人くん。無理に交際を強要していますよね」
小西くんは、眼鏡を光らせる。
「芹香さんは、ゲームを楽しみたい女の娘。僕なら、交際を強要しません」
「…」
これに、綾人は黙ってしまう。
「綾人くん。強引すぎませんか?」
「強引が俺のやり方なんだよ」
綾人は、そっぽを向く。
結局、授業がはじまるので、話は、中断する。
綾人は、授業中、ずっと不機嫌な顔をしていた。
下校時間。
東条家自家用車内。
綾人が、自家用車に芹香を誘った。家まで送るという。
「お前って、昔から、ゲームばかりなのか」
「え」
幼なじみの小西くんと話をした綾人。
本当にゲームばかりに興味があったことを聞いた。
綾人の周りには、恋に夢中な女の娘だらけ。
少女マンガや乙女ゲーム。
カッコいいアイドル。
「乙女ゲームには、興味あるんだろ?」
「あ、少女マンガにも、乙女ゲームにも興味はあります」
正直、芹香だって女の娘。
少女マンガも読む。
乙女ゲームにも興味ある。
ただ、問題は、RPGゲームとかの方が好きなことだろう。
「つまり、勇者や魔法使いが好きなワケか」
綾人に分析されてしまった。
「ファンタジーのキャラクターが好きなんだろ」
「そうなんでしょうか?」
自覚がない芹香。
しかし、ファンタジーが好きなのは確かだ。




