07 ボスとの戦闘
ハイサイ!nankul naisaです。
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もはや作業となったひよこモンスターへ防具の調子を試すように倒しながら攻略を進めていく、そして奥の重厚な扉の部屋の前にたどり着いた。
「ここがボス部屋か……」
影真は重い扉をゆっくりと押し開けた。鉄と石が擦れ合う鈍い音が、ひどく長く耳に響く。湿った空気がふわりと押し寄せ、冷たい風が頬を撫でる。
内部は薄暗く、天井の高い石造りの広間。壁には苔がじっとりと生え、かすかな水滴の音が反響している。まるでこの部屋そのものが生き物で、訪れる者を試すために息を潜めているかのようだった。
足を一歩踏み入れた瞬間、影真の肌はぞわりと粟立った。
空気が一変する。普通のひよこモンスターが跳ねていた小部屋とは明らかに違う、圧のようなものが空間を支配している。
視線を中央に向けると、漆黒の影がゆっくりと立ち上がった。
全身を硬い羽毛に覆われた、異様に肥大したボス個体。黄色い瞳がぎらりと光り、低く喉を鳴らした。
「……慎重にいくか」
まずは様子見。影真は短剣を正手に握り、飛び込んでくるボスの動きを避けることに専念した。 強烈な突進、叩きつけられる羽、思わず体を逸らすとうまく避けられず腕を擦ったり、肩を打ったり微かにかすり傷を負う。 痛みはあるが致命的ではない。むしろそれが感覚を研ぎ澄まし、ボスの癖を読み取る手助けになった。
数回の攻防を繰り返す。突進のタイミング、左右の動き、羽の広げ方。影真は1つ1つの攻撃をかわし、僅かな隙を観察する。
短剣を逆手に持ち替え、拳とのコンビネーションを試す。まだ刃は本格的に当てられないが、間合いと角度を調整し、少しずつ傷を刻む。
「ここだ……!」
姿勢を低くし、ボスの視界から消えるように顎の下へ滑り込む。逆手に握った短剣ごと、右拳を顎へ思い切りかちあげた。ボスの首が跳ね上がる。その刹那、影真は刃を返した。左手を添えて、短剣の切っ先を喉元へ深く押し込む。
「ピギャアアア!」
羽毛が舞う。暴れ回るが、影真はうるさい心臓とは対極な冷静な頭で致命傷を与えたがすぐに離脱して無茶をしない事を心掛けて丁寧にひりつく戦闘を楽しむ。
かなり弱ったボスへ踏み込んで膝元に短剣を差し込むとボスは痙攣し、「クエッ」と短い断末魔を上げて盛大に倒れいつもより大きな魔石に変わった。
汗と息を整えながら、影真は短剣を収める。肩や腕にかすり傷はあるが、大きなケガはなく、完璧ではないが満足できる勝利を素直に心から喜んだ。
最後までお付き合いありがとうございました。
ゆる~く更新出来たらと思ってます。




