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『ダンジョン物語』  作者: nankul naisa
プロローグ
2/8

02 探索者登録

ハイサイ!nankul naisaです。


普段はnoteの方をメインで活動してます。他にもyoutubeやスタエフやサブスタもしています。

アイデアはたくさん思いつくのですが形にするのは苦手なのでAIと一緒に作ってます。


この作品は一年前に書いたものですが、眠っていたのをnoteに出してみて、なろうの方が読みやすいかと思って出してみました。

翌朝。影真は眠気の残る気怠さのまま、決意した通りギルドへ向かった。


 まだ朝の街は人もまばらだ。だが、ギルドの建物の前には既に数人の若者たちが並んでいた。皆、探索者登録を目指す者たちだろう。影真はその列の最後尾に並び、無意識にポケットの中の“クズ石”を指で転がす。


 ――あの石。本当に換金できるのか。もしかしたらただの石かもしれない。


 そんな不安が胸をよぎるが、同時に奇妙な高揚感もあった。自分が初めて足を踏み入れた、あの夜の出来事が夢ではなかった証が、確かにこの手の中にあるのだから。


 ◇◆◇


 ギルドの内部は意外と明るく清潔で、壁にはダンジョンに関する注意書きや地図が掲示されていた。木製のカウンターの奥には、制服を着た受付の女性が数名、丁寧に手続きを進めている。まるで役所のような堅苦しさと、冒険の拠点らしい緊張感が入り混じる空間だ。


「次の方、どうぞ」


 声をかけられ、影真は一歩前に出た。対応してくれたのは二十代半ばほどの女性で、柔らかい微笑みを浮かべていた。


「探索者登録をご希望ですか?」


「はい」


「では、身分証明書をお願いします」


 差し出した学生証を確認すると、彼女は軽く頷き、書類を広げた。


「登録にはいくつかの手続きがあります。まず、健康状態と年齢の確認。それから適性検査です。問題なければ探索者として正式に認められます」


 影真は無言で頷く。胸の奥がじわじわと熱を帯びるような感覚がした。


 ◇◆◇


 簡単な体力測定や反応テストを終え、次は適性検査へと進む。部屋の中央に置かれたのは、透明な水晶のような球体。淡い光を内側に閉じ込め、静かに揺らめいている。


「手をかざしてください。あなたが探索者として認められるかは、この魔道具が判定します」


 促されるまま手をかざすと、冷たい感触と共に光が一瞬だけ淡く輝やく。


「……問題ありません。探索者としての適性がありますね」


 受付の女性は微笑みながら判定を告げた。その瞬間、昨日ダンジョンに入れたので特に問題ないと思っていたけど、影真の胸の奥に安堵と興奮の感情が広がる。


 ◇◆◇


「これであなたも正式に探索者です。ギルドは探索者の活動を管理し、必要なサポートを行います。危険な行為は禁止されていますので、その点だけはご注意ください」


 彼女は説明を一通り終えると、影真に探索者証を手渡した。カード型の金属板には、名前と登録番号が刻まれている。


「それと……もしダンジョンで拾ったものがあるなら、換金カウンターへどうぞ」


 影真は小さく頷き、ポケットから例の“クズ石”を取り出す。受付の女性がそれを受け取り、手慣れた様子で装置にかける。数秒後、石の表面が淡く光り、金額が表示された。


「……これは下層でよく見つかる鉱石ですね。価値は低いですが、確かにダンジョン由来のものです。換金額はこちらになります、換金しますか?」


 影真は一瞬だけ迷い、そして首を横に振った。


「いや、初めての石なので記念に取っておこうと思う」


 女性は柔らかく笑みを浮かべた。「そういう方、意外と多いんですよ」


 影真はポケットに石を戻し、改めて探索者証を見つめる。冷蔵庫の奥に広がっていた異世界。それが、今この瞬間から“現実”として彼の生活に組み込まれていく――。

最後までお付き合いありがとうございました。

ゆる~く更新出来たらと思ってます。

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