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不器用な怪異たちシリーズ  作者: 瀬戸 陽子


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■怪異相談室③ 豆なんて怖くねぇ

豆は怖くない。でも逃げなきゃいけない。

そんな赤鬼の悩みを、怪異たちがゆるく受け止める相談室です。

■怪異相談室③ 豆なんて怖くねぇ

相談:豆なんか全然怖くないのに、2月になると怖がったふりして逃げなきゃいけません。


座敷童子:

「えっ、怖くないの?」


赤鬼:

「痛くもかゆくもねぇよ!  乾燥した豆だぞ!ただのタンパク質だぞ!」


呪いの人形:

「……じゃあ、なんで逃げてるの?」


赤鬼:

「様式美だよ!!」


幽霊:

指♡(様式美が好きらしい)


神様:

「伝統行事というのは、そういうものじゃ」


赤鬼:

「いや納得いかねぇんだよ!

俺だって子どもたちと仲良くしてぇよ!」


座敷童子:

「じゃあ、逃げなきゃいいじゃん」


赤鬼:

「それやると“空気読めない鬼”って言われるんだよ!」


呪いの人形:

「……社会性の問題だった……」


幽霊:

指♡指♡(深刻そうに同意)


神様:

「ではこうしよう。

 “形式上逃げるが、本気ではない”でどうじゃ」


赤鬼:

「演技指導入った!?」


座敷童子:

「豆ぶつけられたら、

 『うわーやられたー』って言えばいいんだよ」


赤鬼:

「それ子ども向けショーのやつだろ!」


幽霊:

指♡(見たいらしい)


赤鬼:

「本気で怖がらせるより、よっぽど疲れるな…」


神様:

「それじゃいまからレッスン開始じゃ」


赤鬼:

「俺は役者でもタレントでもねぇ!」


座敷童子:

「鬼わ~外!」


(豆当たる)

赤鬼:

「うわー、やられたー(棒読み)」


神様:

「ダメじゃな、感情が足りん」


赤鬼:

「ダメ出し入った!!?」


呪いの人形:

「……でも空気は読むんだ……」


幽霊:

指♡(満足そう)


次話:【本編】Ep.13 ワタシ、キレイ

2026/4/08 20:00に更新します

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