↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
187/191

187話

どうしよう....

みんなと一緒にいたからあの場所にいったのはいい。

中村くんがボロボロになっている姿をみたときは怒りの感情に襲われた。

でもすぐに冬くんが動いたから私は冷静を保っていた。

それにこの二人を放っておくほうがよくないと思ったから傍にいた。

始まってみると事はすぐに済んだ。

村野はあっという間に冬くんに無力化されて、さくらさんにとどめを刺されて逃げるように帰っていった。

松岡くんと嶋野さんも到着してその場は一応丸く収まった

一番そばにいた私が二人を送って帰ることになった。

西村さんも結城くんもさっきまでの出来事がいろいろと衝撃的だったのか無言になっている。

あの輪に入る前の私ならそうなっていたかもしれないけど、松岡くんと嶋野さんと仲良くなってから、自分のメンタルも強くなっているのか冷静を保てていた。

ただ、この無言時に私は何を声かければいいんだろう


「桐生先輩ですよね?」


「う、うん。」


「なんだかんだゆっくり話すのは初めてですね」


「そうだね。みんな騒がしくて私は見守る担当だからね」


「そうですか?結構存在感あると思いますが」


「そんなことないよ」


ほんとうにそんなことない。

嶋野さんやさくらさんをはじめ、私の周りはパンチが強い人が多い。


「今度真紀ちゃんたちにも聞いてみてください。絶対同じこというんで」


「わ、わかった」


......


また無言になってしまう


「お姉ちゃんそれ何?」


結城くんが私に話しかけてくれる


「これはねギターだよ」


「お姉ちゃん、ギター弾けるの?」


「ちょっとだけね」


「聴きたい!!」


すごく目がキラキラしていて断ることは私にはできなかった


「こら結城!!先輩困らせないの」


「いいよいいよ。結城くんが頑張っていたのみていたから。せっかくなら何か弾こうか」


近くに小さい公園があったからそこに3人で座った


「それで結城くんは何が聴きたい?小学生が聴くような曲を私が弾けるかはわからないけど」


「freedomの+1」


「えっ?それってうちの学校の文化祭できていたバンドの?」


私は一気に血の気が引いた

どうしてこの子のリクエストが私たちの曲なの?

私がここで歌ったらfreedomのボーカルってばれるんじゃない?


「そう。お姉ちゃんがいつも聴いていて、僕も好きになった」


「そうなの?」


「私は西村さんを見る」


「はい。本当に歌声も好きですし、あの曲すごくいいんです。原曲すぐにダウンロードしました」


「歌える?」


だからそのキラキラした目をやめて

この状況で断る方がかわいそうだ


「歌えるよ」


そして私は+1を一番だけ歌ってあげた。

今日の出来事の悲しさが少しでも薄くなればいいなと想いを込めて

歌い終わると結城くんは喜んでくれた。西村さんは泣いていた


「お姉ちゃんの声といつもお姉ちゃんが聴いている人の声一緒じゃない?」


「私も似ていると思った」


「....そんなことないと思うよ。確かにfreedomのボーカルと声質は似ていると思うけど」


「そうなんだ。一緒の人なのかなと思ったのに」


「ははは」


なんとかその場はごまかして歩き出した

結城君は+1をサビだけ口ずさんでいる。

すごく可愛い。


「先輩!!」


後ろから西村さんに声をかけられる


「どうしたの?」


「先輩がfreedomのボーカルだったんですね。」


「え???なんのことでしょう...」


「誰にもいいませんから。私が何回freedomのライブ映像見たと思っているんですか。YouTubeの再生数のうち100回ぐらいは私ですよ」


「だから何のことでしょう...」


「先輩普段はかっこいいのに。意外にこうゆうのには弱いんですね。可愛い」


「西村さんが小悪魔みたいになってる」


「ははは。今日は本当に感情が大渋滞です。村野先輩に別れ話をするとたたかれて、そこに中村先輩がきてボコボコにされて、苑田先輩と春乃先輩と桐生先輩がきてくれてあっという間に解決してしまって、最後に大ファンだったfreedomのボーカルの生演奏を聞けてしまうんですから。結果的に最高の一日といっていいんじゃないでしょうか」


「メンタル最強すぎない?」


「いいんですよ。結果よければすべてよしではないですが、村野先輩と付き合って楽しかった時間もありました。まぁ私も好奇心だけで付き合ったのが悪いです。この教訓を学んでこれから頑張っていきます」


「だからメンタル強すぎない?」


「先輩のおかげです。私も楽器やってみようかな」


「えっ?それは大歓迎。楽器仲間はいつでもウェルカム」


「ほんとですか?真紀ちゃんも黒崎さんも楽器やっているし、話の話題にもなるし。私ドラムやってみたいんです」


「ドラム?結構意外なところいくね」


「はい。後ろからみんなを見守っている感じとかいいですし、手と足全部使って演奏しているのかっこいいですよね」


「確かにそれはその通りだとおもう」


「帰ってみて動画みてみよう!!」


「行動力」


「ははは。なんか吹っ切れました。改めてみなさんにお礼しないと」


「みんなお礼よりも西村さんが笑って登校してきてくれることが嬉しいと思うよ」


「好きです」


「は?」


「あっすいません。美人さんからイケメン発言が出たのでつい出てしまいました」


「西村さんってそんな感じなの?」


「私はどちらかというと弟といつもふざけあっている感じです」


「私はそっちのほうがいいと思うよ」


「ならもう少し学校でも殻を破っていきます。猫かぶっているので」


「それ自分でいう?」


思っていた以上に西村さんと話す時間は楽しくてあっという間に家についた

2人を見送って私の任務は終了した。

それに楽器仲間ができるのは嬉しいな。

いつものスタジオにいってドラムの本でもみてみようかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。