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182/191

182話

瑞樹からの連絡があって「わかった」といったものの、もし西村さんと村野に何かあったところで僕に何ができるのだろう。

これまでなんだかんだ嶋野さんやさくらさんが助けてくれたり、傍に瑞樹がいてくれたりしたから乗り越えてこれた部分が大きいけど

今回はまさかの1人での行動。

別に何かがあるわけではないと思うけど不安ではある。

そして僕はそんな不安を抱えながら村野の後をつけている。

とりあえず西村さんとの接触がなさそうなら帰ればいいやと考えていた。


「なにしてるの?」


「うわっ」


遠くから村野をみていると後ろから声をかけらえる

変な声がでる


「えっ何?」


そこにいたのは鏡さんだった


「あっ鏡さんか。ごめん。急に話しかけられたから」


「それは私もごめん。なんか変な男がいるなと思ったら中村だったから」


「変な男でしたか?」


「めちゃくちゃ」


「逆に教えてくれてありがとうだね。あとをつけてるのがばれるとこだったよ」


「誰の後をつけているの?」


「あっ。いや...」


別に隠したいわけではないけど、鏡さんは村野と西村さんのことを知らない。

まぁ言っちゃダメと言われたわけではないからいいかと思うし、ここまで話して隠されるほうが嫌だよね


「実は...」


僕は最近の出来事を村野にばれない程度の距離感で鏡さんと話しながら歩いた


「なにそれ。あいつクズじゃん」


「まぁそうゆう反応だよね。それで村野って瑞樹や僕に対して変にあたり強いでしょ。その瑞樹と西村さんが繋がっていた+先日の件があったから瑞樹的に心配になったみたいで」


「松岡らしいわね」


「僕もそう思う。まぁ何もないとおもうけどね。昨日の今日でそんな事は動かないかなと」


「そうだといいけど、今村野の前に現れた女子生徒は西村さんじゃないの?」


「えっ?」


鏡さんが指さした先には確かに西村さんがいて、村野の前に立っていた。

2人は傍にあった公園の中に入っていく。


「今日何かあるんじゃないのこれ」


「そうなのかな?」


僕は不安でいっぱいになっていた。

昨日の今日でことが起きる?

西村さん行動力半端ないんだけど



「とりあえず近くにいかないと」


鏡さんは僕を置いて歩いていく。

もしかして鏡さんってこうゆうの好きなのかな?

公園の近くの木に僕と鏡さんは隠れた

この公園は閉鎖的になっているから声が反響してそんなに大きな声ではなくても会話が少し聞こえた


「先輩、私先輩と別れたいです」


「はっ?」


突然の別れ話で村野は完全に言葉を失っていた

自分がふられるわけがないとおもっていたのだろうか


「ぶっちゃけ先輩って私とエッチする気しかないですよね?」


「お前何言って...」


「会うたびに私の家にいこうとするところ、そして家に誰もいないのを確認するところも」


「それは付き合っていたら普通だろ」


「そうなんですか?それなら私の普通と先輩と普通は違うかもしれません」


「なにおまえ、松岡に何か言われたのか?」


「先輩には何も言われていませんよ。私が先輩と別れようと思った一番の理由は先日、私の友達に対しての態度ですかね。あれは幻滅というか彼女と名乗るのがいやになりました」


西村さんは結構ずばずばと村野に対して言葉を発する

村野も最初は冷静にきいていたが、だんだんと顔が怒りの表情になってくる


「お前なんでそんな調子乗ってんの?」


「思ったことをいっているだけです」


「こっちはお前みたいなブスと付き合ってやったんだから。それに身体ぐらいしかお前の魅力ないだろ」


村野は男としても人間としても最悪な言葉を西村さんに投げる


「それが先輩の本音なんですか?」


「本音?逆にお前は俺が顔や性格を好きで付き合っていると思ったのか?勘違いも甚だしいな」


「いや、最初はちょっとそんな時期もあったかもしれませんが、途中から先輩が私の身体目的なのはわかっていました。だって本当にかっこいい男性って松岡先輩みたいな人のことを言うんでしょ?愛さんにあんなに愛されて、威張らなくても輪の中心にいれるような。先輩みたいに後輩に対してしか威張れなくて、愛さんの目の前ではあんな子犬みたいになるような男性がかっこいいなんて思うわけがないじゃないですか?」


「それがお前の本音ってわけか?」


「本音?逆に先輩は自分がかっこよくて私が付き合っていると思っていたんですか?」


西村さんは最強のカウンターパンチを食らわせた。そして一番いってはいけない瑞樹の名前を出してしまっている。

遠くからでもわかる。村野の怒りが爆発した瞬間を


「お前ここでぼこぼこにしてやるよ。一生俺に逆らえないように。そしてひれ伏せて俺にもう一回やらせろよ」


村野の負け時に言い返す。にしても村野の言っていることクズ過ぎない?

僕はすでに心臓の鼓動がかなりはやくなっていた


「最低...」


隣から氷点下ぐらいの声のトーンが聞こえた

鏡さんの顔はかなり怒っているのがわかった


「やれるもんならやればいいじゃないですか?」


「はぁ?お前女だから殴られないと思っているだろ?」


パチンっ

そういって村野は西村さんの顔をビンタした

西村さんは覚悟していたのか、すぐに村野をにらみつける

鏡さんはすぐに飛び出そうとしている

僕も出ていかないと。でも出て行ってどうする?

一応瑞樹と冬君には連絡した

このまま傍観者でいるだけのほうが問題だ


「もう我慢できない」


鏡さんが飛び出そうとする

それを僕は止める


「中村!!どうして止めるの?」


「鏡さんが出て行ってどうするの?今のキレている村野は鏡さんだろうがお構いなしだと思う」


「じゃぁどうするの?」


「僕がいくよ」


「あんた震えているじゃない」


「大丈夫」


怖いに決まっている。

だってあんなキレている人の前にでていったら確実に殴られる

でも動かないと始まらない

そして僕が出ていこうとすると


「やめて」


「えっ」


そこの現れたのは瑞樹でも嶋野さんでもなくさくらさんでもない。

小さな男の子だった

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