↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
178/191

178話

学校生活は特段変わることなく、先輩とはすれ違っても頭を下げる程度しかない。

付き合っていたらもう少し話してもいいのでは?と思うこともあったが先輩は人前で彼女と話すタイプではないのだろうと思って気にしないようにしていた。

そんなことを考えて廊下を歩いで曲がろうとしたときに一人の女子生徒がでてきてぶつかった

「いたっ」


「あっすいません」


「どこみて歩いてるの?」


ぶつかった相手はすごく怖そうな雰囲気で第一印象だけみると「ヤンキー?」って思ってしまうほど。みためも派手さがあった」


「すいません。ぼーっとしていて」


「ぼーっとしていたからぶつかりましたじゃ怖い人は許してくれないからね」


「雫ちゃん、なんでヤンキーみたいになっているの?」


「えっ昨日読んでいたヤンキー漫画の真似をしてみました」


「いや引いているよ?私も含めて」


「ごめん。そして真紀もひかないで?」


「真紀?」


何か聞いたことがある名前のような気がして口にしていた


「はい?」


「真紀の知り合い?」


「う~ん。どこかで会いましたか?」


「いや、私たちは初対面だと思うよ。お兄さんいない?」


「あっ兄ですか?いますが」


真紀ちゃんはちょっと嫌そうな顔をしていた。

確かに目立っている兄弟の話をされると嫌になる気持ちはわかる


「お兄さんと同じバイト先の西村まどかです」


「あなたが西村さん!!」


真紀ちゃんはさっきまで嫌そうな顔を明るくした。

感情の表現が豊かだなと思った


「私が西村です」


「愛ちゃんがよく話しているよ」


「愛さんが?」


「中学生からバイトしてえらい子って。あとみっちゃんに手を出しそうじゃないから安心って」


最後のほう、もし私が手を出しそうに判断されたらどうなっていたんだろうと思ってしまう


「愛さんがそんなことを?普通に嬉しい。あの二人をみていて横から彼女になりたいなんて思える猛者がいたら会ってみたいよ」


「お兄さんたちすごいもんね。特に愛さん」


「愛ちゃんはちょっとポンコツだからね」


「真紀ちゃんも以外に言うね」


「ずっと一緒にいたらきっとわかるよ。ってお兄ちゃんたちの話は一旦置いといて、雫ちゃんもちゃんと謝って」


「はぁい。ごめんなさい。真紀の親友の黒崎雫です」


「西村まどかです」


改めてみると黒崎さんめちゃくちゃ美人だな。真紀ちゃんもかわいらしいけど、黒崎さんはクールビューティーって感じのイメージだな


「西村さん急いでいたんじゃない?」


「そうだった。今から移動教室だった」


私は移動中だったことを思いだす


「それならさっき驚かせたお詫びに購買のシュークリームおごるから、お昼一緒に食べようよ」


「いいねそれ。私も奢ってほしいな」


「なんで真紀の分も奢るの?」


「ついで」


「考えとく」


この二人すごく仲がいいなと思った

さっき黒崎さんが真紀ちゃんのこと「親友」っていったときも普通だったし

もしかして松岡兄妹は人を惹きつけるフェロモンがでているのかもしれないと思うぐらい


「じゃぁ中庭でいい?」


「うん」


そういって私たちは別れた


お昼休みになって中庭に足を運ぶと


「こっちこっち~」


黒崎さんが私をみつけて手を振ってくれる


「はいどーぞ」


言っていた通り、シュークリームを私にくれた


「ありがとう」


そういって私は弁当を広げる


「西村さんの弁当可愛い」


真紀ちゃんが私の弁当をみてほめてくれる


「昨日の夜ごはんの残りを詰めただけだよ」


「えっ自分で作っているの?」


「うちはお母さんが夜勤が多いからね。お父さんはずいぶん前に離婚していないから」


「なおさら西村さんすごいね」


離婚ってワードを出すとだいたい少し気まずくなることが多いのに、こうゆうところも真紀ちゃんの魅力なのかもしれない


「私もおばさんが作ってくれるっていうんだけど、申し訳ないから基本は購買で買うことが多い」


「黒崎さんのご両親は?」


「うちは両親ともいないよ」


「そうなの?」


「まぁそんなリアクションになるよね。でも気にしないで、今はおばさんとおじさんのところで幸せに暮らしているから。親友もできたし」


隣で真紀ちゃんも微笑んでいる

えっ女神?って錯覚を起こすぐらい優しい顔だった


「それに私のことは雫って名前でいいからね。私たちも名前で呼んでいい?」


「もちろん。それなら雫ちゃんと真紀ちゃんって呼ぶね」


「私はまどかって呼び捨てにする」


確かに黒崎さんのキャラ的にちゃんつけするような感じではないかもしれないと思ってしまった


「私はまどかちゃんって呼ぶね」


「ありがとう」


高校にきて一番楽しい昼ご飯の時間になっていた


「あれ?まどか?」


そこに聞き覚えのある男の声が入ってくる

どうしてこのタイミング?


「先輩...」


「外で昼飯なんで珍しいじゃん。それに一緒にいる二人は友達?めちゃくちゃ可愛いじゃん」


先輩ともう一人の男が二人をみて盛り上がる

不快な思いをさせてしまって申し訳ない

2人のほうを見ると真紀ちゃんは少し怯えているように見えた

雫ちゃんは黙ってパンを食べている

先輩の友達が黒崎さんの隣に座って話しかける


「ねぇ君一年生だよね?連絡先交換しない?」


「....」


流石雫ちゃん。上級生の言葉も完全スルーしてパンを食べ続ける

男は塩対応に折れて真紀ちゃんのほうに行く


「じゃぁ君どうかな?」


「いや...」


遠慮気味に真紀ちゃんは断る


「いいじゃん。学校のこと俺が教えてあげるから」


そういって男が真紀ちゃんの肩に手を置こうとしたときに

雫ちゃんが男の腕をつかむ


「いたっ。てめぇなにするんだ」


「触んなクズ」


雫ちゃんはさっきまでの優しい表情から一変してかなり怖い顔になっていた。ヤンキー漫画の影響とかじゃなくて素でキレた感じだった。


「お前なんていった?」


「私の親友にお前なんかが触んなっていったんだよゴミが。聞こえないのか?嫌がっているのも見えないなら眼科行けよボケ」


「お前女だからって調子に乗るなよ」


「てめぇこそ上級生だからってなんでもしていいと思うなよ」


「くっ...」


雫ちゃんのキレモードに対してさすがの上級生もひるんだ


「おい、まどか友達は選べよ。こんなゴリラみたいなやつと一緒にいるとお前もはぶられるぞ」


「先輩やめてください」


「なにびびってんだ。このキレるしかないゴリラだろこいつ」


「訂正してください」


そこにはさっきまで怯えていた真紀ちゃんが立っていた


「なんだお前」


「今雫ちゃんをゴリラっていったこと訂正してください。いくら先輩だからって許されれない」


「お前も調子乗ってんな。いったん痛い目合わないとわからないのか?」


「私を殴って謝るならどうぞ殴ってください」


「真紀、何を言っているの?」


「雫ちゃんは黙って。この人雫ちゃんのことゴリラっていったことが私は許せない」


「だってよ。殴られたいなら殴ってやるよ」


「先輩やめてください」


私が先輩を止めに入ろうとすると


「うるせぇ。お前は消えてろ」


先輩もキレているのか私を突き飛ばした

真紀ちゃん!!

雫ちゃんを見ると顔が真っ青になっている

そして真紀ちゃんを見ると、真紀ちゃんも顔が真っ青になっている

2人ともみている先は先輩ではなくてその後ろのような気がした

私は2人が見ている先をみると

1人の女性がこちらに歩いているのが見えた。しかもめちゃくちゃ見覚えのある美人が

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
見覚えのある美人… ポンコツなあの人かな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。