176話
頭でわかっているのにどうしても考えてしまう時がある
「なんで私だけこんなに頑張らないといけないんだろう」
周りの同級生は学校帰り遊びに行って家に帰ったら両親がいて自分の部屋で携帯触って当たり前のようにご飯がでてきて用意されたお風呂に入ってベッドで寝る。
これが私だと学校帰りバイトに行って家に帰ってご飯を作ってほかの家事もして形態を触るのはベッドに入ってから。
考えてしまうと出口のない迷路を彷徨うような気持になる。
それでもどこかで「仕方がない」と思って頑張り続けていた。
先輩と愛さんをみていたら願ってしまう
「私も誰かに愛されたいし愛したい」
要するに恋愛に憧れたんだ。
中学生の時期に告白をされなかったわけではないが、恋愛についてよくわかっていなかったし正直興味がなかった。
どうして告白なんてするんだろうと考えたこともあった。
それがバイト先で二2人をみてから変わった。
だって2人がすごく楽しそうにしているから。
最近はSNSが普及したことによって学生の出会いの場がSNSになっているらしい。
合格が決まった私はSNSに何げなく投稿をした
【青春合格!!青春高校の方はよろしくお願いします】
本当に何気なく挨拶文的なことを更新していた
数日後DMが届いた
【青春高に入学してくるんでしょ?俺青春の次3年の村野省吾っていいます。わからないことあったら何でも聞いて】
少し戸惑った
別に先輩から連絡がくるなんて思っていなかったしそうゆう出会い的な意味で投稿したわけではなかったから
でも先輩相手にスルーはダメだと思って返事をする
【村野先輩っていうんですね。よろしくお願いします】
ここから私と村野先輩の関係は始まった
それから毎日DMで連絡を取り合った
何気ない会話から高校の話まで。
村野先輩はクラスでは結構陽キャ的な立ち位置らしい
顔も写真で送ってきてくれたけど普通にかっこいいと思った
2つ上ということもあるかもしれないけど大人っぽく見えた
連絡を続けているうちに春休みになった
【まどかちゃん。春休み遊びにいかない?】
多分春休みに入る前の私だと普通に断っていたかもしれない
先輩との連絡は嫌ではないけど会うとかまでは抵抗があった
ただ春休みに入って先輩と愛さんをみていたら村野先輩とあってみたいなと思った
【いいですよ。村野先輩のいきたいところに連れて行ってください】
【やったぁ。じゃぁここにいこう】
そういったところは駅前のショッピングモールだった
デートの場所として悪くないし
先輩はみたい映画があるらしいということで決まった
デートは普通に楽しかった。
先輩は思っていた以上に優しくて見た目も写真通りって感じでよかった
個人的には松岡先輩みたいな顔がタイプなんだけど
それを言っても仕方がない。
【俺まどかちゃんのこと好きだ】
その日の夜村野先輩から告白された
【私も村野先輩のこと嫌じゃないです】
正直この段階で「好き」という感情を完全に理解できていなかったから「好き」という言葉は使わなかった。
【ほんと?なら俺と付き合ってくれる?】
【私でよければお願いします】
こうして私の初めての彼氏ができた
聞いていたドキドキ感とは違うかもしれないけど
こんな恋愛の形があってもいいと思ったのと
一番は「好き」という言葉に舞い上がっていた
これも先輩たちのせいだと私は思う
春休みということもあって先輩は会える日は毎日会おうと言ってくれた
その気持ちは嬉しかったけど
バイトも家事のこともあるからという話をしたら
優しく話を聞いてくれて
「じゃぁバイトがないときに会おう」といってくれた
バイトがない日はできるだけ家事を終わらせて時間を作るようにして先輩との時間を増やした
付き合う前と付き合ってから変わったことは先輩の距離の縮め方すごいということ
手を繋ぐところから始まって
誰もいない公園で初めてキスをした
付き合って数日でこんなに進むんだと正直戸惑いもあったけど、自分が愛されていると思ったら全部が嬉しくなった
「まどかの家は今日はだれもいない?」
先輩は会うたびにこれを聞いてくる
「今日はお母さんが夜勤明けで寝ていますね」
「そっか」
こんな感じの会話が毎回続く
春休みの終盤になるとき
「今日はまどかの家誰かいる?」
「先輩って私の家に来たがりますよね?」
毎回聞かれることに少し嫌気がさしていたのか
私は正直に聞いてみた
「そりゃ彼女の部屋みてみたいでしょ」
「そうゆうもんなんですか?」
「そうゆうもんだよ」
彼女の部屋とかみたいものなんだなと思った
「今日は弟も遊びにいっているはずなので夕方まではだれもいないと思います」
「まぢ??それなら遊びにいっていい?」
「いいですよ」
そういってその日は私の家にいくことになった
私の家は普通のアパートだから部屋が広いわけでもないし
部屋にはベッドと勉強机があるぐらいの面白みのない部屋だ
「何もない部屋ですか」
「めちゃくちゃ綺麗な部屋じゃん」
私はお茶を置いて適当に座る
「ここでまどかは寝ているのか」
先輩は私のベッドのほうをみる
「そりゃそうですよ。ベッドは寝る場所ですから」
そして先輩は私の隣にきて私にキスをする
付き合って何回目のキスだろう
中学の同級生がファーストキスとかで騒いでいたけど
そんな感動する間もなく2回目3回目をしているから何も思わなくなっていた
「ねぇまどか?」
先輩が私の目をみて真剣な声で名前を呼ぶ
「どうしたんですか?」
「まどかとしたい」
私も15歳だ。先輩が何を求めているのかはわかった。
でも私には経験がない
「先輩が嫌とかじゃないんですが、未経験なのでちょっと怖いです」
「恥ずかしながら俺も未経験なんだよ。ちゃんとゴムはもってきているからダメかな?俺の初めての相手になってくれない?」
その言葉はすごく嬉しかった
こんなに私のことを求めてくれることが「幸せ」ということなのかなと思った
「優しくしてください」
「わかった」
15歳の春、私は初めてを村野先輩に捧げた
正直気持ちがいいとかより痛みのほうが強かった
村野先輩が上手なのか下手なのか私は未経験だからわからない
でも痛みが頭を支配して他のことを何も考えれなかった
本当に初めてだったのか行為自体はすぐに終わった。
先輩は2回目を求めてきたが、私は少し出血があったのと痛みがあったから断った。
最後に優しくキスをされてその日は終わった。
きっとこれが幸せなんだろうと思った




