26 真っ暗でも手を伸ばして
「もしかして…治癒魔法?」
声が出た。
「そうだよ。なるほど。君、グレイっていうんだね。実は、ローゼン・ミリオメデスはあたしの分身、というよりも、あたしの一部なんだよ。だからグレイとあたしの間には繋がりがあるってこと!あたしの名前はレジェル・ミリオメデス。今は人型でこんなに可愛いけど、本気の姿になったら目力で世界の半分消せるぐらい、いかついフォームに変身できるんだよ!」
「グレイから、足を、どけて!」
シャナが、叫び声を上げる。
「しゃ、なぁ…」
俺はシャナの名前を掠った声で叫びながら、真っ黒に映る視界の中を探し当てようと、闇雲に左手を伸ばした。
「つっまんない」
右腕が軽くなった。創造主レジェルの足が、地面に下りる。
「しょうがないから、もっと面白くなるように、私好みに弄ってあげる。記憶とか人格とか、その他諸々」
薄く笑った声が、肌に怖気を走らせる。
そして咄嗟に、理解した。
シャナの兄ブロードも、レジェルに弄ばれ、破壊欲に飲まれ、壊れてしまったのだろう。
俺も、ああなるのか?
「でも、それは後でのお楽しみっ!私たちが目的を果たしたら、グレイはあたしと一緒に遊ぼうね!」
貫くように地面を蹴る音。
レジェルは、空高く跳んだ。
「じゃあね~」
25話に出てきたアルファルドって、誰だよ!!
感想でそのようなことを教えていただきましたので、即、修正しましたっ!
アルファルドは路地裏でグレイを刺した傭兵クンのことです!
ついでに、~2 剣を売る決心~に魔導戦術大会の具体的な説明文を盛り込んでみたりもしました!!
読まなくても問題はございませんのでご安心を!!




