14 俺の手の中に、武器は無い
俺の手の中に、武器は無い。今までも、そうだったのかもしれない。剣の扱いも、魔法の腕も人並み。それ以外の素質はからっきし。
「シャナ。何故魔法を酷使する?破壊魔法の代償は知っているはずだろう?私はシャナを苦しませたりはしない。信じてくれ」
俺は子供の頃から得意にしていた氷系統の基礎、冷却魔法を地道に使いこなし、氷結魔法に昇華させた。
「何を言っているの兄さん?信じる?何を?」
頼れる才能なんてない。大多数の人間はそうだろう。
「それは勿論!幸せをだよ!喜びに満たされ、息が出来なくなるまで幸せに溺れて、そして最後に輝く」
誰しもがやっていることで上に進むということは、努力を上回る才能を持つということに他ならない。
「ああ、美しい!咲き誇った花の散る様は、開花した瞬間の蕾よりも、遥かに尊い!だって消えるから!無くなるから!物の存在価値は、それが消えて無くなってこそ発揮されるんだよ!分かるだろ!?シャナ!」
それが出来ない人間は、諦めるか、抗うかの二択を迫られる。
「ありがとうを言おう!拍手を送ろう!そのために今、激しく踊って欲しい!」
諦めて、自分が誰かの下にいるという現実を受け入れるのか。
抗って、閉ざされた扉へ鍵を持たずに挑むのか。
そこで俺は、抗うことを選んでしまった。
「聞くに堪えねえ」
俺は、静かに呟いた。
最近言い忘れていましたが、
「面白い!」
「続きが気になる!」
そんな風に思ってくれた方は、下の星を5つにしていただけると執筆が気持ち悪いくらいはかどります!!
まずは底辺作者脱出を目標にこれからもどんどこ書いていきますので、皆様にはご協力をお願いします!!




