表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

国王陛下のバレンタイン

忘れて放置していました…

今さらな季節外れのネタです。


会話オンリー。

国王と王妃+その子供達

「…おい」


「はい、なんですか?陛下」


「毎年思うんだが…」


「何をでしょう?」


「お前、俺のこと嫌いだろう…」


「まあ!そんなことあるわけないじゃないですか!これっぽっちも!!」


「じゃあ、なぜなんだ?」


「何がですか?」


「なぜ、毎年俺にチョコレートを食わせる…」


「バレンタインだからです!」


「俺は甘い物は…」


「苦手でしょう?知ってますわ~」


「・・・・・・」


「だから、年に1回だけ。陛下のお身体に甘いものを提供しているんですわ~」


「いや、べつに…いらな…」


「いらない、なんて言わないですわよね~?」


「・・・・・・・」


「私が作ったのに、食べないなんて、言わないですわよね~?」


「…食べないとは、言って、ない」


「じゃあ、どうぞ。召し上がってください」


「ただ、この大きさは嫌がらせにしか…」


「まあ!陛下はこのチョコレートケーキが大きいって言うんですか!?」


「いや、デカいだろう…皿からはみ出してるぞ…」


「愛ゆえですわ~」


「しかも、なんでケーキの上にクッキーが乗っているんだ?」


「それはサーシャマリーからよ」


「…クッキーまでデカい…」


「愛ゆえですわ~~」


「似たもの親子か…?」


「違います。愛ゆえですわ~」


「…そうか……」


「陛下。なにをぐずぐずしているんですか。ちょっと貸して」


「あ…」


「はい、あ~ん」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・あー」


「ちょっと!お茶で流し込む前によく味わって!!」


「っ!・・・・・・・ん?甘くない…」


「ふっふ~ん♪でしょう?」


「これなら食べられるな。…だが、デカ…」


「だから~、愛ゆえですわ~~~。はい、あ~ん」







「・・・・・・・」


「どうしたんですの?兄様。入りませんの?」


「いや、ちょっと…う~ん」


「お父様もお母様もいらっしゃらないのですか?」


「いや、いるん、だけど…う~ん」


「せっかくお裾分けに来ましたのに…お忙しいのかしら?」


「そうだね、またにしようか?」


「はい、残念ですわ」


「そうだ、サーシャ。それ、やっぱり私が食べようか?」


「えぇっ?でも、兄様は先ほどたくさん召し上がられて…」


「大丈夫だよ。サーシャが作ったのならいくらでも食べられるから」


「でも…」


「いいからいいから。さっ行こう」

国王はプライベートでの一人称は「俺」

王妃の言葉使いかコロコロかわってるのはワザとです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ