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20回目のはじめまして  作者:
理想を叶える3つの魔法/理想を取り消す一つの魔法
3/4

願いを叶える星の首飾り

 魔女と魔法使いは助けを呼ぶ声を耳にしました。

 少年が暴力から逃げられず、日々増え続ける傷に涙を流しています。

 少年は苦しい環境から自由になることを願い、「助けて」と声を上げました。

「なんて可哀想な男の子だろう」

「そうだわ、あの子に魔法をかけて、願いを叶えてあげましょう」

 魔女と魔法使いは星のペンダントを贈りました。

 少年は暴力に怯えることのない、自由な生活を送ることができました。

 しかし、どこかただならぬ様子です。

 少年は自分に暴力を振るっていた人達に対する復讐心に駆られていました。

 そして願ってしまったのです。

「自分を苦しめてきた人間たちを、この世から消してしまいたい」

 少年はペンダントを握りしめました。

「まあ、愚かだわ。復讐心に駆られてしまったのね」

 魔女と魔法使いは少年を止めようと、彼の前に姿を現しました。

「過去のために今ある幸福を捨てるのか?」

「せっかく掴んだ幸せを、棒に振ってしまうのはもったいないわ」

 しかし少年は聞く耳を持ちませんでした。ペンダントを悪用し、たくさんの人を死に追いやったのです。

 魔法使いたちは慌てました。これは大変な事態です。二人はペンダントを回収しようと、少年の下へ急ぎました。

 しかしどうしたことでしょう。少年はペンダントにまた願い事をすると、星も見えない夜の闇に紛れて、魔法使いたちから姿を消してしまいました。

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