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第EX話 四種魔法と極光・熾剣の紹介

作中の固有の名称が増えて来たため、ややこしくならないように5章までに登場した四種魔法と、極光と熾剣についてそれぞれこれまでの情報を整理した上で紹介します。

裏で資料としてまとめていた分になります。紹介する機会のなかった、もしくはこれから出る機会のない新情報の補完も含んでいます。


また、次回更新は7月1日で、新章開幕となります。

再開まで少しお休みをいただきますが、その分大きく話が動いていくのでお楽しみしていただければ幸いです。

【四種魔法】

体内に眠る魔力を消費して発動するもの。

基本とは言うが全てを人並み以上に使える人物はかなり限られており、自分の目的に向いた魔法を身に付けていくのが基本となる。

魔法石の加工をする際には放出魔法、結界魔法が主。王都では公共機関にも使われており、例えば蛇口からは水魔法で安全な水を飲める。


○強化魔法

身体能力を強化する。

強化は身体の部位ごとに行われ、同じ働きをする部位(両足、両手首、など)には同時にかけられるが、数を増やすごとに繊細な魔力操作を要求される。

男性が得意とされ、騎士として活躍するには必須の技術。

使用するには感覚を染み付かせる必要があり、フーニカールでは幼少期からの訓練を下地として積むようにしている。国外では部位集中を必要とせず、比較的簡単に覚えられるようだ。

発動時、強化部位が光る。


○放出魔法

掌から火を出す、土の壁を生成する、など一般的な魔法使いとしての魔法。

魔力を用いて各属性のエネルギー(炎・風・水・土)に働きかけ、その働きを魔法陣の構築式により命令を指定する事で内容が決まる。氷や岩などは水・土などを発展させたもの。

女性が得意とされ、強化が出来ない=真魔に付けられる傷が増える為前線に出られない。

使用するには論理的思考、空間把握能力などの演算技術を必要とされ、頭脳を回転させる事で行使が可能。

発動時、地面もしくは空中に魔法陣が浮かぶ。


○回復魔法

魔物につけられた傷を除き、どんな外傷でも治してしまう。

ただし、疲労など体力・魔力の消耗は治せない。また、病気も治す事はできない。真魔による傷はこの回復魔法を阻害してしまう為、治せない。

複雑で大規模な怪我ほど魔力消費も激しくなる上、習得は難しい。これが出来ればまず生涯仕事に困らない。その難しさから魔法石に刻めず、回復魔法の効果のある魔導器は作り出せない。

この作品においてはファンタジーな奇跡というよりは、外科手術をイメージする方が近い。


〇結界魔法

物理的な防壁の他、音を逃さないようにする結界、認識阻害効果など様々なものが存在している。防音などは魔法石ひとつで簡単に起こせるほど簡単。

魔法石に魔法を特に施しやすく、大規模な街には結界が備えられている事も多い。




【極光】

放出魔法の最上級にして、それぞれの人間の情景・憧れを写した魔法。

どんなものでも他者の極光は扱えず、自身の成長でのみ強化する。

瞳と髪の色が対応した属性の色に変色してしまうため、その姿から極光の使い手である事がバレてしまう。

心の情景を映し出す鏡のような魔法であり、自身の演算能力だけに依らない為に習得は困難。一人一つしか習得できず、その習得には長い年月を要する。

ただし自身の心の変容から性能が変化する為、改良する事が可能。


〇極光・氷装華ひょうそうかフルード

(使用者・レィナータ=フォン=カルラシード)

鎧の纏っていない半身に同形状の氷の鎧と共に、六枚の氷の花弁を生成する。氷の花弁はレイピアに氷を纏わせるように変形させる事で氷装としたり、氷柱や壁を作り出す事も可能。

氷装・氷の鎧はすべてレイの魔力が伝わっており、強化魔法を行使する際には身体のみならず剣・鎧にも効果が乗る。

氷装はイメージが必要であり、イメージ元となる武器をきちんと手に馴染むまで触れておく必要がある。細部までイメージ出来ているほど強度が上がる一方でイメージが曖昧である程に効果が落ちる。(ヘドウェッジ戦で認知の甘いフレイルが簡単に破壊されたのはその為)

花弁から作り出した武装や氷は壊れる代償に威力を増す『破砕の一撃』を放つ事が出来る。威力は凄まじい一方で六枚しかない花弁を確実に一枚消費する為、無闇に使うと相手にペースを握られてしまう。

元とした情景は『運命の転機』。三頭の真魔を相手にろくな武器もなく戦った三人のメイド達に対し、自分は無力で何も戦えなかったからこそ武装を作り出す極光に至った。


〇黒い風(名称なし)

(使用者・シーニャ=クルス)

質量を持つ黒い刃を生成する。さらに、自身の身体を軸に竜巻のように黒い風を纏う。

シーニャの有する『自由自在に遠隔操作ができる技術』を組み合わせる事で黒い刃を遠隔で好きなように動かす事が可能であり、的確に弱点を狙い撃ちしたり、細かい刃で呼吸器官に潜らせて破壊したりする事も出来る。

彼女が空を飛ぶ事も併せて戦闘能力が非常に高く、魔物相手は勿論のこと対人では無類の強さを誇る。

無類の天才である彼女は相対して僅か数分で極光を習得したが、これは例外中の例外。

元とした情景は『生きる為にシーニャを喰らおうとする痩せた狼』。


【熾剣】

身体の動きを染み付くまで馴染ませた一定の動作に合わせ強化魔法の臨界点を一時的に突破させる。槍や斧であっても名称は熾剣。

普段の見た目は変わらないが、発動時には瞳が輝き、剣が炎を噴き出すような外装となる。

放出魔法の性質が混在しており、それぞれ属性が発現するものもある。

未練を断つ刃であり、習得には深い悔恨とそれを切り裂く為のイメージが肝要となる。

完成してしまうと改良するのは難しい一方で複数の所持が可能で、優秀な騎士は複数の熾剣を持っている。


〇熾剣・二刀奉焔にとうほうえん

(使用者・ウィスタリア=フォン=ベルヴェルク)

両手の剣が赤く燃え盛り、二刀へと宿るその炎を転用する熾剣。

真っ直ぐに直線移動する「噴迅」・その炎で剣を瞬間的に赤熱化させる「刃焔」をそれぞれ発動できる。噴迅は逆噴射する事で素早く急ブレーキが可能で、刃焔は熱と共に切れ味が上がる事で攻防一体の剣と化す。

その炎が無くなるまではまた別の効果を再発動させられる。

赤い炎を点火させた後はほとんど魔力を消費しない低燃費な熾剣で、魔力が多くはないウィスタリアに向いた形に昇華したもの。

やろうと思えば剣でなくても両方に武器を持てばこの熾剣は発動できるが、炎は実体を持っている為に木製だと燃えてしまう。

断った未練は『幼馴染を亡くした日の夜』。断つイメージとして幼き日に見たメリアスの二刀が大きく影響している為、構えが似ている。エネルギーをそのまま動きに転用するという無謀な熾剣であるのも、メリアスの並外れた動きを強引に再現する為に編み出したもの。


〇熾剣・毀壊大蛇(きかいおろち)

(使用者・ヘドウェッジ)

黄金のオーラが噴き上がると共に土が舞う。突進しながら三連撃を繰り出すが、その攻撃は段々と威力を増す。

とにかく攻撃力に特化したタイプの熾剣で、三連撃である為に多対一でも扱いやすいのが特徴。

三撃目の威力はとてつもなく、まだ威力が乗り切っていない二撃目ですらレイの大楯を容易く抉り取った。レイは三撃目を投げつけた『破砕の一撃』で相殺、そもそも攻撃の前に仕留めると別方面で二度対処したが、もし受け止める判断をすればその時点で即死だった。

単純に攻撃面に尖らせた熾剣である為、そこまで魔力消費は大きくなく一度の戦闘に10回程度なら容易く行える。

断った未練は『貧しい自分自身』。泥水を啜って生きていたヘドウェッジは才能を見出され人生の転機を迎えたが、増長からその才能は人格を歪ませてしまい、いつの間にかかつての自分と同じ、泥水を啜って必死に生きている子供を利用した悪事を行うようになっていた。彼はその事に気付いていない。





今回は設定集にも関わらず、ここまで読んでいただきありがとうございます。

普段は話のノイズにしないよう書いていないのですが、評価・ブックマーク等残して頂ければ幸いです。

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