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無能だとクラスで馬鹿にされてた俺、実は最強の暗殺者、召喚された異世界で見事に無双してしまう~今更命乞いしても遅い、虐められてたのはただのフリだったんだからな~  作者: 空地 大乃
第四章 暗殺者の選択編

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201/202

第200話 C級に昇格してた

 マリスと別れ、俺は一人に戻った。

 それでもやることは変わらないが。


「とりあえず今日はもう休んでおけ。なんなら暫く休んでもいいぞ」

「俺はすぐにでも動けるぞ」

「お前はタフだな――だが駄目だ。お前は休むことも覚えろ」

「私は宿に戻るよ……」


 そう言い残して、マリスはその場を離れた。

 これで今後は顔を合わせることもないか。


 いや、よく考えたら宿は一緒だから、顔を合わせることぐらいはあるか。


 まぁ、それは仕方ないな。


「――リョウガ。暫く休んで構わないが、明日の朝だけ顔を出せるか?」


 マリスが立ち去ってから、ギルドマスターが俺にそんなことを聞いてきた。


「別に構わないが」

「そうか。なら朝は直接俺の部屋まで来てくれ」


 直接――前に一度入ったことがあるから場所はわかる。


 わざわざ部屋まで呼ぶってことは、他の奴には聞かれたくない話でもあるのか。


「わかった」


 とりあえず了承した。


 その後は受付嬢から報酬を受け取ろうとカウンターへ向かったんだが。


「こちらが今回の報酬です。それと、冒険者証をお借りしてもよろしいですか?」

「別に構わないが、何かあるのか?」

「はい。これまでの実績に加えて、今回の依頼での功績も評価されまして、今日からC級冒険者として活動していただくことになりました。凄いですよ! この短期間でC級昇格なんて!」


 受付嬢が興奮気味に話していたが、そうか、ぐらいの感想しか出てこない。


 まぁ、受けられる仕事が増えるならいいか。


 俺はC級に書き換えられた冒険者証を受け取り、掲示板に貼られている依頼を眺めてみる。


 魔草採取に魔物退治か。


 C級になってもそこまで代わり映えはないな。


 急ぎの依頼もないようだ。


 だったらマスターの言うように今日は休みにしてもいいんだろうが――


「これを頼む」

「はい――って、リョウガさん! 依頼を受けるつもりですか?」

「問題あるか?」

「えっと、マスターから休むように言われていたような?」

「そうだな。だから運動がてら受けるだけだ」

「……これ、ヤバコングの討伐依頼ですよ。運動がてらで受ける内容でもないのですが」


 心配されたが、休めと言われたからといって従う義務はない。


「十分に気をつけてくださいね」

「あぁ」


 そして俺は町を出て、ヤバコングのいる山へ向かった。


「やべぇ! マジでこいつはヤベェ!」

「た、助け――」


 俺と同じように依頼を受けていた冒険者がいたが、ヤバコングに叩き潰されていた。


 相変わらず冒険者がよく死ぬな。


 こいつらは自分の力量も知らずにここまで来てるんだろうか?


「いやだぁああ! お願い助けて~~~~!」


 今度は上から悲鳴が聞こえてきた。


 見上げてみると、巨大なハチに掴まれた女が悲鳴を上げながら連れ去られていく。


 ヤバコング以外にも随分と物騒な魔物がいる山らしい。


 ご愁傷さまだな。


 さて――俺は俺でヤバコングを片付けるか。


 休めと言われたんだ。


 今日はこの程度で済ませておこう――。

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