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馬じゃないのか…  作者: 雲猫’
ちびからチートへ編
9/35

馬の脚は命です。だから大事にしてください。

《いきなり急展開。》


『(-_-#)』


『黒どうしたの?』


『白気をつけてね』


『(^ω^)?』



※注意※

この小説は作者の雲猫の”想像”、”妄想”で出来ています。専門知識等はありません。

不愉快と思ったら戻って下さい。

誤字・脱字・物語の矛盾等あるかもしれませんが、御了承下さい。なお、誹謗中傷はお控え下さい。

ここまで読んでも”大丈夫”と言う方生暖かい目で見てくれると幸です。

どうも、皆さんお久しぶりです。白です。今私は何処に居るかと言うと、


『脚を縛られた状態で馬車に乗せられてます。この状態馬にはかなり危険なんだけど…』


馬の様な身体が大きい動物は長時間身体を横たえて居ると、かなり危険です。内蔵が圧迫されて死んでしまいます。


『私、厳密には馬じゃないですけど。この体勢はキツイよ。』


魔物の分類にカテゴリーされても差し支えない程丈夫だけど、苦しいことに変わりは無い訳で。


『苦しい。ドナドナな気分で余計苦しいよ。』


どうして捕まったかと言うと。遊んでいる皆より離れた場所で昼寝していたのが原因。


『もっと皆の近くで、いや、もっと警戒心を持っていればよかった…。』


《かなりピンチだね。白ちゃん》



『あの時黒辺りにくっついていれば良かった。』


今の状態になる少し前、群れはまた人間達に襲撃された。


群れは散り散りになり、親や仲間と逸れた私は罠にかかり捕まってしまった。


『お母様やお父様、黒とトパーズ達は大丈夫でしょうか…。』


捕まって脚まで縛られているのに不思議と冷静さは保てました。これも人間だった時の記憶のお陰か、まだ自分が置かれた状況を理解していないせいなのか分からないが、パニックに為るよりはましですよね。


『(何処に連れて行かれるのかな?やっぱり大国なのかな。逃げないと、兎に角逃げる事だけ考えよう今は。)』


《白ちゃん、貴女冷静過ぎるよ。もっとパニックに為るもんだよ普通は。》


『(この誘拐犯達が隙を見せたら逃げよう。その為にも早く縄を切らなくちゃね。)』


《白ちゃん白ちゃん貴女そんなにアクティブでしたか?それに誘拐犯じゃなくてどっちかと言うと密猟者だよね。》


縄はかなりキツク縛ってあって例え私に人の様な指があっても簡単には解けそうもありません。


『(そりゃぁ私達の首は長いですけどね、でもこんな状態じゃ歯で噛み切れないですよ。縄も太いですし。魔力で歯を強化したのなら切れそうですが…。)』


私達や馬は立っている体勢でもある程度地面に口が届きます。


《そりゃ、草とか地面に生えるしね。》


でも、全ての脚をひとつに縛られている状態じゃ体勢的にちょっと無理です。


『(う~ん…………………。あっ!そうだ。)』


イイ事思いつきました。


『(∧ω∧)(目に物見せてやりますよ。覚悟して下さいな誘拐犯ども。)』


《あれ、白ちゃんもしかして黒い?白だけど黒いの?》



「おい、さっきから煩かったあの白いチビやけに静かだな。」


「親でも恋しく為ったんじゃないか?」


「まあ、どうでもいいがな。金になれば。」


「あんなチビ、オマケに白なんて良い値で売れんのか?」


「普通の馬よりか高く売れるだろ。」


「確かに馬より高く売れるだろけどな、たった一頭じゃな~」


「仕方ないだろ、アイツら簡単に捕まえられないんだからな。」


「そうだろうけど………ん?」


「どうした?」


「なんか焦げ臭いぞ。」


「……確かに」


「荷台の方から………えっ!!」


「どうしたんだよ。」


「荷台から…煙りが…………」


「なにっ!なんで荷台が燃えてんだよ!」


「知らねーよ!燃える物なんて置いてねぇのに。」


「やべぇ!こっちまで燃え移る。逃げるぞ!!」


「荷台の駿馬のガキは!」


「もうとっくに燃え死んでるだろ。いいから逃げるぞ!」

《こうして誘拐犯もとい、密猟者は馬車を置いて逃げてしまいました。〈馬車降りるだけでいいのに〉と、思うよね普通。けどね、白ちゃん手加減しませんよ。》




   ******



『切れぬなら燃やしてしまえ、馬車までも。』


《やり過ぎです。》


『あっ、馬さんお騒がせしました。』


『いや、良いんだよ、ワタシもねアイツらには困ってたんだよ。こんな老いぼれのワタシをこき使うからちっとも忠誠心なんかありゃしないよ。』


《本当に馬車馬の如くな扱いでしたか。》


『誘拐犯ざまぁみろデス。(∧ω∧)』


『お嬢ちゃん、ヘイムグルだね。だからあんな炎の中でも平気だったんだねぇ。』


『馬さんヘイムグルを知っているのですか!』


『知ってるさ。義理堅くて皆親切でねぇ。でも、人間達はそんな彼等を利用してるんだよ。気をつけなよ、お嬢ちゃんはそれで捕まったんだよ。』


『ご忠告ありがとうございます。馬さんはこれからどうするんですか?』


『ここら辺に大きな牧場があるからそこに紛れ込む事にするよ。』


《そんなに上手くいくのかな。》


『大丈夫だよ。ワタシはあの牧場出身だからね。あの牧場は良い所だよ。子馬の時盗まれたんだワタシは。』


『アイツらにですか?』


『ああ、そうだよ。お嬢ちゃんのお陰で帰れるよ、ありがとうね。』


『私はただ縄を燃やしたついでに荷台を燃やしただけですよ。(・ω・)』


《ついでって白さん…》


『お嬢ちゃんはどうするんだい?』


『私は群れに帰ります。皆心配してるので。』


『ひとりで大丈夫かい?かなり離れてしまったよ。』


『大丈夫です。』


『本当に?』


『はい!大丈夫です。(・ω・)』


『…分かったよ。でもなんかあったら牧場に来ると良いよ。あそこの主人はいい人だからね。』


『はい馬さん。ありがとうございます。』


『じゃあね、気をつけるんだよ。』


《白ちゃん牧場に行けば良かったんじゃない?》





『とは言ったものの、どっちに行ったら良いんでしょう。』

《意外に計画性の無いね白ちゃん。》


『あの後黒と気まずくて、無視したりしちゃいました。謝っておけば良かったです。』



ちょっと不安に為ってしまいました。



時に遠くのお母様、お父様。


黒は暴れていませんか?

それだけが心配です。



   つづく

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