除霊は果たして馬に出来るのか
除霊なんてしませんけど…(・・;)
どうも、作者です。お読みいただきありがとうございます。m(__)m
さて、どうやって白ちゃんは解決するのかな? かなり力業な気がしてならない。
……角が取れて普通の馬になった白です。ハァ…。角…生えてくるのかな…
《未だに落ち込む白、アルテは必死に慰めようとするが効果は今一。》
《所で、アイツどこ行ったのさ…仕事何だから…》
《さあ、何処でしょうね…》
「白…その、白の種族の事はあまり知らないから断言出来ないけど、もしかしたら生え変わりの時期なんじゃないのかな? よく鹿とか突然角が取れるって聞くし…。」
《…何度目か分からないが、もう一度フォローしてみるアルテ。今度は多少落ち着きを取り戻し始めていたので、白はアルテの言葉に何か思い出したようだ。》
《(そろそろアイツの失踪届け出しといた方が良いのかな…)》
…そう言えば、お母様が生え変わるとか言っていた気もします。でも、なんだから衝撃的過ぎて…
『生えてきますかね…? アルテ…ちょっとおでこ見てください…。』
《そう、言って白は頭をアルテに見易いように下げました。アルテは極力白の顔に触れないように白の額を見ました。》
「(馬の中には触られるのを極端に嫌がるのもいるし、慎重にした方がいいかな。掻いて欲しかったなら私に言えばいいのに…それをしないってことは、触られるのは嫌いなんだよね多分)ちょっとごめんね、ん~…なんかコブみが出来ている…もしかしたらちゃんと生えるかも。」
うぅぅぅ…。ちゃんと生えてきますように。(T^T)
《あ゛ぁ゛ぁ゛~、えらい目に遭ったよ…。》
《遅いですよ。》
《僕のせいなの?元はと言えばそっちが原因で…》
《何か?》
《………なんでもないです》
《白の額にはうっすら血が滲んでいた。少々痛そうだか、白は気にした様子はない。痛みに鈍感なのか、混乱状態なのか定かではないが、感じていないらしい。》
《元々角が生えていた場所には何か白いものがコブの様に皮の下にあるようで、これに押されて角が抜けたのではないだろうか。》
《まるで人の乳歯が抜ける仕組みと同じ様に。それでも白には疑問が残った。》
確かにお母様は子供の角は生え変わるとは言いました。でもね、生え変わるのはまた10年は先の話なんですよ…。私まだ一切未満なんですけど…。
もしかして私病気!?
『まだ早すぎる気がします。病気なのかも…((((;゜Д゜)))』
「白、落ち着いて。」
《またまた白ちゃん混乱状態になるのか…と、思いきや、以外にも冷静に考え始めたようだね。》
いや、待った。チート種族なヘイムグルが病気に果たしてなるのだろうか…。
ん~、一先ず保留にしましょう。
『お騒がせしました。アルテもう、落ち着きました…。』
「そお? よかった~一時はどうなる事かと思ったよ。ねえ、白?」
『はい、なんですか?』
《アルテは白に問いかけながら抜け落ちた角を指差した。》
「この角どうする?」
『ん~と、一先ずアルテが持っててください。私持ち歩けませんから…』
《馬の姿の白は口にくわえるくらいしか運ぶ手段がないためアルテに保管を頼んだ。勿論アイテムボックスを使えば簡単なのだか…》
『(ホントはアイテムボックスに入れておきたいけど…気取られたくないから今回はアルテ預けよう。)』
《らしい。例え見られたとしても、「あ~そういう事が出来る種族なのか」で片付けられると思うのだが》
《白は考え過ぎていたために気付いていない。》
《やっぱり、ちょっと抜けている白ちゃんだった。》
「それにしても、象牙見たいに艶々だね白の角。磨いてもいないのに…。なんであんなに岩に激突したのに傷一つ着いてないの…」
『私達種族は頑丈に出来ているんです。そんじょそこらの事では傷一つ着きませんよ♪』
《のほほんとしている所に何が近付いて来た気配がした。白は何の気配が解らなかったが、悪いものでは無いと直感で解った。》
誰ですかね…コレは魔術何でしょうか?
移動出来る魔術なんて便利ですね~。
《アルテと白の近くの地面に魔法陣らしき模様が浮かび上がった。アルテはこの気配の正体を知っているようで、
「あちゃ~」と額に手を当てていた。》
魔法陣らしき模様が光った瞬間見覚えのある姿が見えた。
「さっきの物凄い音は何だ!?」
「ごめんねユーリ、実は…」
『すいません、勢い余って岩に激突したんです私。』
そう、魔法陣から現れたのはユーリでした。彼は最初驚いた顔をして直ぐに呆れた顔をしました。なんだか釈然としない。
確かに私が痒さに取り乱して割ったが悪いんですけど…こうも呆れられると…
「………と、いう訳なんだよね。白は痒くて仕方なかったんだよ。」
「何だそんなことか…。心配して損した~。」
あれ? 知らないうちに話が進んでました…。
「それにしても……よくもまぁこんだけ大きな岩に激突して無傷、更に岩が真っ二つ……末恐ろしいな…まだ子供なのに。」
《そう呟きながらユーリは真っ二つになった岩に近付き割れた断面を見た。》
「ん! まさか…コレは…」
『子供って、小さいって言いたいんですかねユーリは。』
「違うよ白。まだ子供ってことはまだ成長途中なのに強いって言いたかったんだよきっと。」
『そうですかね~。』
「そうだよ、それにユーリって実は…」
「アルテ! ちょっとこっちに来てみろ! 掘り出し物が見つかったぞ!」
「『掘り出し物?』」
「ほら、コレ! この割れた岩の断面。」
アルテと二人で言われた箇所を見てみると…透明な濁りが全くない蜜柑程の大きさの水晶が断面に埋もれていた。コレがどんな意味で掘り出し物なのかさっぱり解らない…ん!ちょっと待った。こんな時こそ…
『(鑑定!)』
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[鑑定]
ホーリージュエル(ダイアモンド)
悪しきモノを浄化、或いは装備者をそのモノから守る聖なる力が宿った宝石。ピンからキリまである。下は石英一番上は金剛石がある。中でもダイアモンドはどんな邪気をも祓う力が宿っている。
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邪気を祓う…コレはアルテのお母さんに使えるかも! でも、何だか順調過ぎて逆に怖いですね…
《白は知らなかった。この世界での強運と呼ばれる数値は60前後。対して白の運気は80超え……強運なんてレベルじゃない。》
《なので、思った通りに、しかも良い方向に進んでしまうのだ…凄いね♪》
《白にとっては知らない方がいいだろう。》
『アルテ、アルテ!』
思い立ったが吉、思いついた事を話そうとした。でも、掘り出し物と言っている時点でユーリは知っているのでは?
「なぁに白? どうかしたの?」
『えっと…アルテ、言いにくいのですが…アルテのお母さんは病気ではないと思うのですよ。』
「…それはホント!?」
「根拠は?」
『変なんです。実際の事はよく分かりませんがなんか変なんです。ごめんなさいコレしか解らないけど…でも、病気ではないと思うます。』
《根拠のない発言はとても心ともない。信じてもらえる訳がない。と白は半ば諦め気味にアルテとユーリに話してみた。アルテとユーリはどこか思うことがあるのか顔を見合わせてから白に問いかけた。》
「白は何か解るのか? アレが何なのか」
ユーリが言っているアレが何なのかは解らないけど、とても良くないモノなのだと今なら核心した。アレはもしかして……
『憶測ですが、邪気か、悪霊の類いなんじゃ…』
「「……悪霊…」」
思い当たる節でもあるのかな?
《どうやら二人には思い当たる節があるようで、顔色が悪くなってきた。》
『心当たりがあるんですね?』
「……悪霊の類いなら一つ思い当たる事がある。」
「アレしかないと思うけど…」
『なんですか? 思い当たる節って』
《二人が思い浮かんだ心当たりとは、アルテの母親が病に臥せる前に出掛けた際に貰ったと言うペンダントではないかと白に話した。》
『それが原因かもしれませんね…明かに…。そのペンダントって誰に貰ったか分かっているんですか?』
「いや、解らない。おばさんは一人で出掛けたから誰も送り主を知らないんだ。」
「お母さんは誰から貰ったか言わないんだよ…。もしかしたらあの時から意識を乗っ取られていたのかな?」
『なら、この宝石で祓えるかも知れませんよ? ねえ?そうでしょユーリ。』
《少し驚いた顔でユーリが答えた。》
「よく知っているなぁ。そう、このダイアモンドには邪悪なモノを祓う効果があるんだ。それも強力な…。試してみる価値はあるかもな。どうするアルテ、試してみるか?」
「そんな貴重なモノを使ってもいいの?」
『お母さんを救うためなら安い位ですよ。』
「白の言う通り。それに、この岩を真っ二つにした白が良いって言ってんだから使えよ。」
《ユーリは「遠慮すんな」と言いながらアルテにダイアモンドを渡す。しかしアルテ首をふる。》
「でも、私は魔術の心得も才能も無いから…」
「あ……そうだった。俺が出来れば良かったんだけど、生憎と光属性は苦手な分類になるし……どうしよう…」
そう言えばアルテは魔術がからっきしだったのでしたね。ユーリは属性的に苦手な分類。ならここは私しか居ないじゃ無いですか!?
『アルテ、ユーリ。私がやります。』
思い返してみれば、私の属性はオールマイティーな感じでしたよ。確か光属性もあったはず。ん?でも、ちょっと待った。
『宝石でどうやって祓えば良いのでか』? ユーリ知ってますか?
「…知らん。」
どうしましょう…振りだしに戻った気がします。
ん~と。宝石なら、身につければ…
そうですよ、装備者を守るって書いてましたよ説明に。ならペンダントとか、身に付けられるモノにすれば…
『閃きました♪』
「「??」」
『二人とも、宝石は装備品にすれば良いんですよ。素材の組合せ次第で効果も上がるかも知れませんよ…誰か加工出来る職人さん知りませんか?』
「…あ~、そうだね…ユーリが出来るんじゃない? ねえ、ユーリ?」
「本職には敵わないけど、一応は出来る…けど、材料は無いぞ。」
『私が集めますよ♪』
「どうしてそこまでしてくれるの?」
『この世はギブアンドテイク、勿論二人には対価を貰います。』
《白は然も当然と言った顔をしてこう続けた。》
『支払いは、林檎山ほどで手を打ちますよ♪』
《二人にとってはとても有難い申し出だった。》
「林檎で良いのなら、勿論頼むわ。」
「ありがとう白…林檎山ほどあげるよ。」
さぁ、林檎山ほどを貰うため素材探しにもう一度森に入りましょうかね♪
《『林檎♪林檎♪』と言いながらはしゃぐ白ちゃんはスキップならぬギャロップで森に向かっていきました。》
「「(白…そんなに林檎好きなんだ…)」」
*********
林檎のために、またまたやって来ました森~。さて、素材は何が良いでしょうか…。
ペンダントなら貴金属が良いかな?ミスリル銀とか……森のなかにあるかな…。
『ミスリルって魔物がドロップしそうですね。(^ω^)』
フフフ…さぁ、適当に魔物を……と思いましたが、戦うのは面倒臭いのでやめました。
なら、素材はどうやって調達するか?
『ここでお母様の知恵を活用します。ミスリル銀の様に魔力を帯びた鉱石は大半が地下深くに眠っています。でも、たまに川原など石がゴロゴロ転がっている場所にもあるらしいのです♪』
なので今私は川原来ています。蹄では少々歩きづらいけど。
さて、魔力を帯びた石ないし、岩を見つけましょう…
『ど、どうしましょう…』
私は今大変困っている。実はミスリルは見つかったのだが…ちょっと問題が…
《白の見つけたミスリルはスイカほどの大きさの塊だった…売ればいい値になるだろう。》
どうしましょ? 転がしていく?
『ソレしか思いつかない……あ、アイテムボックスで途中まで運べばいいんだ♪』
さあさあ、林檎のた…いえいえ、アルテのお母さんのためにさっさと運んじゃいましょうかね。
『林檎~林檎♪』
《やっぱり食い気にはしる白であった》
********
驚いた、馬の額に角が生えた不思議な生き物、ヘイムグルの白がアルテを助けて家まで送ってくれた。
姿は一度前世ゲームの中で幼馴染みが嬉々として説明していた生き物。彼女が自分で創造したらしい。
食べる量も半端ではなく、高火力、高機動力の代わりに高燃費に設定したいと聞いた。
アルテと牧場内を回っていたはずなのに大きな音を発ててアルテの家の庭先に運ぶことが不可能だった大岩を真っ二つにしたのには更に驚かされた。流石製作者も自慢した高火力…
そのチートな白はただ今外出中。大岩から出てきたレアアイテムを(この際悪霊でいいのか)アルテの母親に使うため材料探しに森に行ってしまった。ちゃっかり林檎を要求して。
「そう言えば、アルテが持ってるソレ、白の角に似てないか?」
「あぁ…、コレ? そうだよ、白の角。抜けちゃったんだ…」
「ヘイムグルの攻撃手段って角なんじゃ?あいつ大丈夫なのか!!」
「………あああっ!?」
『何がですか?』
「どあわ!」
「はあ!!」
『驚き過ぎですよ二人とも…(・ω・;)』
いきなり後ろから声をかけられると凄くビックリしません?
さぁて、次回の白ちゃんは……とうとう彼が追い付く…はず。




