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馬じゃないのか…  作者: 雲猫’
必然的な出会い編
20/35

馬は林檎が好きなんですよ?

 馬って甘いもの全般好きなんだそうです。日本では、馬の好物は人参ですが、国によっては角砂糖や林檎が好物と言われているそうです。


 でも、基本、主食は草なので、甘いものの食べ過ぎには注意した方が良いかも知れませんね。



 ふうぅ。…あっ、どうも皆さん。白です。実はあの後アルテのお家にお邪魔することになったのですが …


『悪いですよ…私かなりの大食なんですよ。アルテの家の食糧根こそぎ無くなりますよ…。』


「それは大丈夫だよ。何せ家は牧場だから、農園も有るし…共同経営だけどね。」


 そんな訳で押しきられました。どうしてもお礼がしたいとか…。あれ位何でもないのに~。


 それで冒頭、私が溜め息を吐いていた訳ですが…。


「だから、薬草なら俺が取ってくるからアルテはおばさんに付き添っていてくれって言っただろう!もし、この親切な子馬…なのか?角生えてるけど…。まぁいいか。いや、良くない。…えっと、どちら様で?」


『え! あ~…白です。』


「ありがとう、白。アルテを助けてくれて。」


 何だか当たり前のように御礼を言われたけど、この人…


『私の言葉が解るのですか?』


「当たり前だろ。」


 当たり前なんですか?アルテは驚いていましたけど…。


「当たり前なの!?」


 ほら、アルテ驚いてますよ。


「…俺前にも言ったよなぁ。アルテ忘れたのか。」


 アルテってうっかりさんなのですか?

しっかりしてたように見えましたけど。


「ほら、アイツが入れたMODに居ただろ…。角生えた生き物…」


「あぁ!…けど、その生き物喋ったっけ?」


「薫がそうしたって言ってだだろ。アイツ馬が好きだっただろ。」


「確かに…」


 モッド?ナニソレ? それに薫?


 なんだろう…何か知っている様な……


「…ろ………し………白ぉ~~」


『ふえぇっ!!Σ(゜Д゜)』


「白大丈夫? 話しかけても反応無かったから心配したよ。どうかしたの?」


「アルテから聞いたけど、腹減ってんだろ? 今用意するからここで休んでいろよ。後、アルテはその薬草、母さんに渡して薬にしてもらってこいよ。」


 …ぼーっと、して全然話し聞いてませんでした…。

そんな私を残して二人とも部屋から出て行ってしまった…。今更だけど何で馬の私が、家のなかに居るんだろう…?




 


「馬扱いでいいんだよな…。林檎で良いか?


 そう聞きながら私の前には、色とりどりの林檎の山が…。じゅるり…


「全部食べても良いぞ。何せ、傷が付いたりで売り物にならないから…。味の保証はするぞ。味は売り物と同じ何だから。」


『ほ、ホントに良いのですか? 全部食べても…』


「構わない。ホントはもっとお礼したいけど、今のところそれしかなくてさ…。」


 コレしか無いなんてとんでもない!林檎は大好物なんですよ♪


『森には林檎の樹はあまり無いので私にとってはご馳走ですよ。( ☆ω☆)』


「そっかぁ、自生してる林檎は珍しいのか…。なら、心置き無く食べれば良いぞ。足りないならもっとやるからさ。」


 至れり尽くせりの待遇なんて話が良すぎる気がしますが、食欲には勝てません。


『もきゅもきゅ…おいしいれふ…もきゅもきゅ……』


 特に、この真っ青な林檎は大好物なんですよ。


「その真っ青な林檎が好きなんだなぁ、さっきからそればっか食ってるし。」


『もきゅもきゅ…ごくんっ…はい。この真っ青な林檎は珍しいんです。もきゅもきゅもきゅ……』


「後で聞くから、今は食べることに集中しろよ。」


『………もきゅ…ごくんっ……ひとつ聞きたいんですけど、何でこんなに良くしてくれるのですか?…私の種族を知っているようですが…もきゅもきゅ…』


《意地でも食べる事を止めない白ちゃん。皆は食べ物を口に入れているときは喋っちゃダメダヨ。白ちゃんの真似はダメだからね!》


「知ってるぞ、ヘイムグルだろ。大国では駿馬、この国ではユニコーンなんて呼ばれている。だろ。」


 ソコまで知っているのに…


『どうして、捕まえようとしないのですか? 不人気色の白でも、ソコソコの値が付くって聞きましたよ?』


 例え不人気色の白でも、油断できなかったのでした。その証拠に一度捕まってしまったのですから…。黒は無事でしょうか?何せ、一番狙われやすい黒何だから…。


「コレは聞き流してもいい話なんだが…」


 そう言って話し始めた彼はとある昔話を始めた。


「アルテには内緒な…。とある所に5人の幼馴染みが居たんだか…」


 何でも、元々5人いた幼馴染みの一人がが作り出した生物に私たちヘイムグルがそっくりなんだとか…。だから、邪見に出来ないらしい。もう会えない幼馴染みを思い出すのかも知れない。


「その幼馴染みが大の馬好きで、かなりハイスペックに作ったんだよな~」


 もしかして…もきゅもきゅ…この人は…もきゅ…転生者? じゃあアルテも?


『その幼馴染みの名前が、さっき出てきた薫って名前だったんですね。』


「そう。」


 薫…もきゅ……もきゅもきゅ…なんか聞き覚えが……!!Σ(゜Д゜)


 私の前世も薫って名前でしたよね?凄い偶然。世の中狭いのね。



《どこまでも食べるのを止めない白ちゃん。君って凄く鈍感だよね。》



「そうだ。自己紹介がまだだったよな。俺はユーリ。よろしくな白。」


『もきゅもきゅ よろしくでふ…もきゅもきゅ………』


「…良い食べっぷりだなぁ。作った身としてはそんなに旨そうに食べてもらえて嬉しい限りだな。」


『もきゅもきゅもきゅ、私たちは…もきゅもきゅ…燃費が悪いんですよ…もきゅもきゅ…だから、いっぱい食べないと…もきゅもきゅ…』


「(そう言えば、ヘイムグルって攻撃力がチートだけど、ゲームバランス考えて直ぐにガス欠する様にしたとか言ってなかったか?)」


『どころで…もきゅ』


 かなり林檎の山も崩れてきた。何個食べたのかな…。ホントに燃費悪いんですよ。


「?何だ」


『アルテのお母さんはどんな病気何ですか?』


「あぁ、…疲労の蓄積による体調不良…なんだと思う…」


 歯切れの悪い回答ですね。


『つまり、ホントの所よく解らないのですか?』


「うん。何が原因かよく解らない。ただ弱っていくだけ…」


 弱々しく言ったユーリさんは思い詰めていた。こんなに良くしてくれた二人に何か出来ないか…なんて考えてみても、医療の知識なんか無い私に何ができるのだろう。


 でも、こんな時諦めたらダメなんだと思うのですよ。だからと言って、直せる見込みが無いのに二人をぬか喜びさせる訳にもいかないので、こっそり、然り気無くアルテのお母さんの様子をみてみよう。


『もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ…



 でも、この林檎の山は完食します!



 かなり遠くのお母様、お父様。私は今はとても満腹です♪




 所で黒は元気でしょうか?(´・ω・`)





 白ちゃん達種族は食べ過ぎなんて無関係な種族なのです。食べた先から魔力やマナに変わってしまうせいです。魔力備蓄量も随一なんでいくら食べても太りません。


 羨ましい…。



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