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馬じゃないのか…  作者: 雲猫’
必然的な出会い編
13/35

馬は甘いものが好き

白い毛並みって汚れが目立つよね…


『口のまわりが真っ赤になりました…』




 さっき振りですね、白です。


あの後、彼女から離れて只今、しげみの中でアイテムボックスからミルの実を取り出しています。早すぎても不信がられるでしょ?なので少し寄り道がてら新たな食料を補充しています。つまみ食いも兼ねてますけどね。

 今食べているのは木苺何ですが、デカイ…兎に角大きくて大人の握り拳ほどで食べごたえがあるのです。今のうちの食べておかねば。


『ウマイ♪』


《[もきゅ、もきゅ]と効果音が聞こえそうにとても幸せそうに口のまわりを赤く染めながら食べ続ける白ちゃんは、可愛い…のだが、少し不気味に見えてしまう。》


このくらいでいいかな。腹八分目ですね。

私がこんなに食べたのにまだ一面木苺だらけなので、この森はマナが豊富なんです。

普通はこんなに実っているのはとても珍しくそうで、この大陸はまだ傷ついだままの場所もあり、マナが豊富な場所は限られています。だからヘイムグルは中々定住出来る場所が無いんです。


いつの日か一族皆が安心して暮らせる場所が見つかれば…いえ、見つけて見せます!


さぁ、木苺を少しアイテムボックスにしまって、ミルの実を届けに行きましょう。

ついでに、薬草も渡そうかな…。


《決意表明をしつつもしっかり木苺をお土産にせっせとアイテムボックスにしまっていく白ちゃんでした。ってか多いよ木苺》




『お待たせしました。ミルの実です。ついでに薬草も、怪我の治療に使って下さい』


「ああ、有り難う。俺の分の薬草まで…これでお母さんに薬草も、栄養満点のミルの実も食べさせてあげられるよ。本当にありがとう。」


《白ちゃんからミルの実を受け取ると彼女はとても嬉しそうに笑う。その笑顔に白ちゃんは確信した。》


なんだかさっきまで女性か男性か迷っていましたが、笑うと女性とわかりますね。

こんな森の奥まで来るのにスカートは無いにしても、どうもこの人は自分の性別を偽りたいのですかね。意図的な仕草だったのかも知れませんね今思えば。


なんでしょ…何が懐かしい…また前世の記憶ですかね…。自分を男に見せていた人が居ましたね。確かゲームで…


思い出せない。思い出したくない?



「お……大丈…か?…おい…大丈夫か?」


『!!!あっ、はい。大丈夫です。ちょっと考え事してました。』


何かが引っ掛かりますね…。どうしてこんなに思い出せないのでしょうかね。

それよりも今は…


『ミルの実はお母さんに食べさせるんですか?それに薬草もってお母さん病気なんですか?』


「…そうなんだ。医者に見せるほどの金もないし、こうして薬草を取りに来た…までは良かったんだが、ミルの実もついでにお袋に食べさせたら少しは良くなるかなぁと思って探していたら魔物に…。怪我までして、本当に私ってダメだな~」


苦しそうな顔は怪我のせいではないのですよね。私も分かりますよ。ここぞという時にダメなんですよね私も。


『ここの魔物は強いから歯が立たなくても仕方ないですよ』


ここは話を反らした方が無難ですかね。


『そう言えば、さっきお母さんって言ってませんでしたか?その後はお袋って言ってたと思いましたけど。』


「えっ…!?」


掴みはまぁまぁかな。


『それに、俺と言ってその後私って言ってました。( ^ω^)』


「そ、そうだったか…」


バレたくないのですかね。バレバレですよ。フ・フ・フ・フゥ♪(^ω^)


「イヤ、その、本当は男にみたいに喋らないんだ、普段は私って言っているし。」


『なんで男の振りしてたんですか?不自然でしたよ途中から。』


すっかり騙されてましたけど。さぁ、湿っぽい雰囲気がなくなった所で、自己紹介でもしましょうかね。


『自己紹介がまだでした、私は白です。今は誘拐犯から脱走してきたので一頭ひとりボッチです。産まれて今日で1ヶ月たちました。よろしく。( ^ω^)』


「生後1ヶ月!?どんなハードな馬生じんせい送ってんの?早く親のところに帰りなよ。心配しているよきっと。」


貴女ツッコミ属性ですか?


私だって帰れるのなら帰りたいですよ。ここが今何処なのかさえ分からないのにどう群れに帰れば良いか…。


「(なんか…疲れた…)私はアルテ…よろしく白。」


アルテさんですか。やっぱり日本では無いのですね。


『ここで話しているとまた魔物に遭遇しそうなので離れましょう。ついでにアルテさんの家まで送りますよ。その足じゃ無理でしょ?』


親孝行なアルテさんをこのまま置き去りにするのは忍びないし。


私もお母様やお父様達が病気になったらアルテさんと同じ事をしますよ。


「良いの?白だって親の所に戻りたいだろ。私の家はここから結構遠いんだけど…良いの?」


『良いですよ別に。群れがどっちの方向に居るか分かりませんし。』


「そうか…ありがとう。助かるよ(昔の幼馴染み」も居たな…方向音痴)」


何故だかアルテさんが遠くを見詰めていますが、私は知りませんよ。どうしたんですか~?



所で言い出しっぺの私が言うのもなんでさが、私は生後1ヶ月ほどでしたよね?しかも群れの中でも一番の…ちび…でしたよね…



アルテさんを乗せて走れるでしょうか?







今度から短めが続きます。



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