No.26 〜another story〜
No.26 〜another story〜
11:50a.m.
昼食をとろうと橘、黒田、藍沢、田中、海棠達は食堂に来ていた。
そこに、居合わせた三井も加わる。
三井「割り当ては決まった?」
橘「あぁ。緋山が島、田中が神城、藍沢が海棠、藤川と大野が増本だ」
三井「そう」
橘「だが、4人に質問されたら答えてやってくれ」
三井「わかった」
そこに、昼定食を手にした海棠が現れた。
海棠「お久しぶりです。三井先生」
三井「久しぶりね。怪我はどう?」
海棠「お陰様で全力で走っても大丈夫ですよ」
三井「そう。貴方がここに来るとは思わなかったわ。とりあえず、視察期間の1週間よろしくね」
海棠「お願いします」
黒田「誰が初療室にいる?」
三井「名取、横峯、今井、谷口、広田がいます」
黒田「そうか。昼のあとは俺がすぐに行こう。三井と橘は昼を食べ終えたら井上のところに行ってくれ珍しく井上が2人とも呼んでたぞ」
藍沢「俺たちは」
黒田「お前達はICUとHCUの患者の状態を説明し終えたら、ラウンド頼む。急患が来たら初療室にも入ってくれ」
9人「はい」
そして、ICUとHCUの患者状態を説明し終え藍沢と海棠がラウンドをまわっていた。
藍沢「…」
海棠「藍沢先生」
藍沢「なんだ」
海棠「あとでひとつ聞きたいことが…」
藍沢「わかった」
そしてラウンドを終え、藍沢と海棠はスタッフルームに足を踏み入れた。
他の医師や看護師はICUやHCU、外来に行ってるので今は2人きりだ。
藍沢「…」
海棠「質問してもいい?」
藍沢「…あぁ」
海棠「脳外にいたんでしょ?」
藍沢「あぁ」
海棠「どうして脳外から救命に戻ったの?」
藍沢「…同期と救命時代の指導医に頼まれたからだ。それに、恋人とより良い時間を楽しめる」
海棠「なるほど」
2人がそんな会話をしているとラウンドを終えた他の人たちもスタッフルームに集まってきた。
15:30
スタッフルームの院内電話がなった。
藍沢「救命です」
電話の相手は脳外の看護師だった。
看護師「脳外科です」
藍沢「どうした?」
看護師「こっちに来ていただけませんか?西条先生が診てらっしゃるんですが、オペに入れる人数が足りないと」
藍沢「わかった」
黒田「脳外のコンサルか?」
藍沢「はい。緊急オペの人数が足りないらしいです」
藍沢は上だけフライトスーツから救命のスクラブに着替えながら言った。
黒田「そうか。こっちの人数はいるし、海棠は俺が見ておくから脳外の仕事をしてこい」
藍沢「はい」
藍沢は返事をすると脳外に向けて走り出した。
藍沢が脳外につくと、既に西条が手術着を着ていた。
西条「悪いな」
藍沢「いえ、誰のオペですか」
困難だと思われた手術だったが藍沢と西条によって40分で脳外の手術は無事に終わった。
1時間後、救命に戻ると妊婦の患者が1人運ばれてきていた。それを緋山が中心となって診ている。
人は余るほど足りているので、藍沢はホットラインの近くにいることにした。
そこに三井が妊婦を連れてきた。
フェローが半分三井の方に移るが問題ない。
するとホットラインがなった。
藍沢がすぐに出る。
藍沢「翔南救命センターです」
藍沢と大野がフライトスーツでヘリポートに向かって走っていく。
30分後…
藍沢と大野が患者を運び込んできた。
大野「中島大樹さん、30歳、血圧90ー60、心拍116。裁断機に巻き込まれて右上腕骨骨折、多発肋骨骨折です」
藍沢「FAST、再検するぞ」
そこに、他の患者の処置を終えた田中と緋山がきた。
田中「切迫心停止ね。大動脈遮断する?」
藍沢「あぁ。ショックの原因は骨盤だ」
緋山「先にこっちで開胸する。骨盤どうする?」
そこに少し足を引きずりながら藤川が初療室に入ってきた。
藤川「悪い、脊損患者のICが長引いた」
藍沢「藤川、骨盤をやってる。創外固定頼む」
藤川「了解」
そして、無事にこの日の患者は全員救われた。




