No.18 〜another story〜
No.18 〜another story〜
その日の昼
海棠零の副官の伯爵公子と女官が来た
海棠「わざわざすみません」
副官「零様」
女官「零様」
海棠「副官のフィル=リンと女官のリリア=ラナ=ハートレーです」
フィル=リン「副官のフィル=リンです」
リリア「女官のリリア=ラナ=ハートレーです」
藍沢「担当医の翔華大学附属南部病院救命センターでフライトドクターをしております。藍沢耕作です」
副官「あの、零様のお怪我は」
藍沢「何もなければ1週間程度で退院できます。その後は松葉杖か車椅子で2週間ぐらい過ごして貰うことになるかもしれませんが」
副官「そうですか」
海棠「1週間はこのままここにいるわ。父上や母上には私から連絡を入れておきました」
2人「ありがとうございます」
海棠「これを伝えるためだけに貴方達を呼んだのよね」
フィル=リン「御無事でなによりです」
リリア「何か必要なものはございますか」
海棠「今のところ大丈夫。入院費と治療費だけ用意しておいて」
リリア「畏まりました」
フィル=リン「Dr.Aizawa、入院費についてあとでお話を伺っても」
藍沢「構いません。後ほど説明します」
フィル=リン「ありがとうございます」
リリア「零様、くれぐれも無理はなさらないでくださいね」
海棠「分かっているわ。心配しないで」
リリア「お願いします」
海棠「それより、お仕事はいいの?」
フィル=リン「あっ、」
リリア「はぁ。あまり、戻りたくないのですが」
海棠「しっかりとしてきなさい」
2人「はい」
フィル=リン「では、零様。我々はこのへんで」
海棠「えぇ」
藍沢「では、向こうで入院費のご説明をしますね」
フィル=リン「お願いします」
そして、藍沢とフィル=リンがICUを出ていった。
リリア「藍沢先生にお話になったんですか?」
海棠「何を?」
リリア「御自分の身分を」
海棠「藍沢先生は名前でお気づきになったわ。でも、このまま日本に留学に来ている16歳の高校1年生『海棠零』のとして接してもらうように頼んだわ」
リリア「そうなんですか」
海棠「えぇ。でなければ留学の意味がないもの」
リリア「そうですか。十分に気をつけてくださいね」
海棠「えぇ。わかってる」
リリア「では、私も失礼致します」
海棠「リリア」
リリア「はい」
海棠「日本のハイスクールの教科書を持ってきてくれないかしら」
リリア「日本のだけですか」
海棠「本国のまで持ってきたら大変だし、置けないでしょ?」
リリア「全てですか?」
海棠「いいえ、国語と日本史」
リリア「畏まりました。15時までにお届けします」
海棠「ありがとう。リリアも気をつけて戻ってね」
リリア「はい」
そして、リリアもICUを出ていった。




