No.12 〜another story〜
ドクターヘリ緊急救命No.12
〜another story〜
10:00a.m.
ホットラインがなる。
藍沢「はい、翔南救命センター」
消防「千葉消防よりドクターヘリ要請です。高校野球の試合でピッチャーが投げた球がバッターの胸に当たったようで呼吸困難です!」
藍沢が隣を見ると田中がグーサイン送ってる。
藍沢「わかりました、向かいます」
藍沢、横峯、谷口が走り出す。
ヘリの中…
患者状況の無線が入る。
『大西風雅、16歳、男、心停止』
そして現場に着いた。
大会役員「こちらです!」
現場には救急隊が到着しており、胸骨圧迫をしていた。
救急隊「藍沢先生!」
藍沢「心停止して何分だ」
救急隊「1分半です」
谷口「先生…」
藍沢「代われ、俺がやる」
救急隊「はい」
すぐに救急隊と藍沢が代わり、藍沢が心マする。
救急隊「2分です」
藍沢が1度手を止めて、拳を振り上げる。
横峯「えっ?」
藍沢「帰ってこい!」
藍沢はそう言うと、拳を力いっぱいで振り下ろした。
すると…
谷口「心拍再開しました!」
藍沢「よし、翔南運ぶぞ」
2人「はい」
ヘリに乗って翔南に報告を終えた。
すると、横峯が藍沢に尋ねた。
横峯「藍沢先生」
藍沢「なんだ」
横峯「さっきのって、やった事あったんですか?」
藍沢「拳のやつか?」
横峯「はい」
藍沢「フェローの時にやったことがある」
谷口「えっ?」
横峯「フェローのときですか?」
藍沢「あぁ。田中と大野と行ったミッションで2分心マしても心拍が戻らなくて最後にいちかばちかやった。」
横峯「…」
藍沢「俺と田中、大野のAEDを使ってもダメだった時の最終手段だ。」
横峯「私もこれで手段が増えました」
藍沢「そうだな」
梶「着陸するぞ」
3人「はい」
そして、その日の日没後
藍沢、田中は燕尾服とドレスをきてホールに来ていた。
観客席には黒田、三井、橘、優輔、名取、西条がいた。
黒田「藍沢、田中よろしくな」
2人「はい」
最初に田中がOnly Oneを演奏した。
7人から拍手が送られる。
次に藍沢がラ・カンパレラの主題による大幻想曲1832を演奏した。
藍沢の演奏に7人は聴き入っていた。
最後の一音を藍沢が弾くと少しの静寂のあとに拍手が起こった。
黒田「流石だな」
名取「凄い」
田中「また、上手になってたね」
藍沢「そうか?」
田中「うん」
三井「藍沢と田中ってこんな才能あったの?」
橘「あぁ。凄いよな」
優輔「藍沢先生、田中先生」
藍沢「どうした?」
田中「なに?優輔くん」
優輔「俺に…ピアノ教えて」
三井「優輔?」
藍沢「病院でしか教えられないが」
優輔「うん。当分は翔南にいるから」
藍沢「わかった、ヘリ担じゃない時にな」
優輔「うん」
すると、優輔が田中の方を見た。
田中「私なんかでいいの?藍沢先生の方が上手いのに」
藍沢「いや、田中のタッチは俺もできない」
優輔「教えてくれる?」
田中「わかった。条件は藍沢先生と同じになっちゃうけど…」
優輔「大丈夫」
藍沢「明日は俺が非番だ。練習しようか」
優輔「お願いします」
橘「いいのか?お前ら」
藍沢「大丈夫ですよ」
田中「問題ありません」
三井「じゃあ、2人ともお願いね」
2人「はい」
黒田「気をつけろよ」
優輔「えっ?何でですか?黒田先生」
黒田「あいつらの指導は厳しいぞ?」
藍沢「ピアノはそうでもないですよ」
田中「ピアノは音楽っていう芸術ですから」
黒田「なるほどね。まぁ、始まりはそこからか」




