第四十二話 ツバサ流護身術教室
翌朝――。
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ビルセイヤの屋敷の中庭には、普段とは少し違う顔ぶれが集まっていた。
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ツバサ。
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リリア。
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ミリア。
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そして興味本位で見学に来たセシリアとエミリアである。
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「本当に始めるのね」
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腕を組んだセシリアが苦笑した。
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その視線の先では、ツバサがいつになく真面目な表情をしている。
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「もちろんだ」
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ツバサは力強く頷いた。
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「この世界は平和じゃない」
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「魔物もいるし、盗賊もいる」
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「何より、二人とも危険な目に遭った経験があるだろう?」
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その言葉にリリアとミリアは小さく頷く。
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リリアは旅を続ける中で様々な危険を見てきた。
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ミリアは盗賊団に囚われるという辛い経験をしている。
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だからこそ理解できた。
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自分の身を守る力の大切さを。
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「でも勘違いするなよ」
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ツバサは二人を見渡した。
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「護身術は相手を倒すためのものじゃない」
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「え?」
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ミリアが首を傾げる。
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リリアも不思議そうな顔をした。
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護身術と聞けば戦う技術だと思うのが普通だ。
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だがツバサは首を横に振る。
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「一番大事なのは逃げることだ」
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「逃げる?」
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「そうだ」
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ツバサの声は真剣だった。
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「相手を倒そうとすると危険が増える」
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「護身術は生き残るための技術だ」
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「逃げる時間を作るための技術なんだよ」
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その考え方は合気道そのものだった。
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戦うためではない。
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守るため。
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生きるため。
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その思想にリリアとミリアは真剣な表情で耳を傾けた。
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「まずは受け身から始める」
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「受け身?」
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ミリアが首を傾げる。
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「転んだ時に怪我をしない技術だ」
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「どんな技よりも大事な基本だぞ」
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そう言うとツバサは実演してみせた。
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前転。
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後転。
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横受け身。
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流れるような動きだった。
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無駄がない。
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まるで身体が自然に動いているように見える。
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「すごい!」
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ミリアが目を輝かせた。
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「格好いいです!」
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だがツバサは苦笑する。
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「格好よくなくていいんだ」
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「怪我をしないことが大事だからな」
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そして練習開始。
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まずは前転からだった。
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しかし。
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「きゃっ!」
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ミリアが勢い余って横へ転がる。
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「いたたた……」
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リリアも途中でバランスを崩した。
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その様子を見ていたセシリアが吹き出す。
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「ふふっ」
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「二人とも可愛いわね」
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「笑わないでください~」
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ミリアが頬を膨らませる。
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思わず全員が笑った。
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だが二人は真剣だった。
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何度も挑戦する。
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転ぶ。
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立ち上がる。
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また転ぶ。
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そして少しずつ身体が覚えていく。
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昼過ぎには、見違えるほど上達していた。
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「よし」
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「次だ」
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ツバサは頷く。
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「今度は手首を掴まれた時の対処法を教える」
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そう言ってリリアの手首を軽く掴んだ。
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「まず普通に外そうとしてみろ」
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リリアは力いっぱい腕を引く。
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だが外れない。
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「うーん……」
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「無理です」
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「そうなる」
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ツバサが頷いた。
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「人は掴まれると力で引っ張ろうとする」
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「でもそれじゃ駄目だ」
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そして相手の親指の方向を示した。
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「ここが弱点だ」
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「親指の方向へ回しながら抜く」
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実演。
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するり。
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驚くほど簡単に抜けた。
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「えっ!?」
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リリアが目を見開く。
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「そんな簡単に?」
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「力じゃない」
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「理屈だ」
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ツバサが笑う。
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これも合気道の基本だった。
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続いてミリアも挑戦する。
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一回目。
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失敗。
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二回目。
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失敗。
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三回目。
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するり。
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「あっ!」
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「できました!」
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満面の笑顔になる。
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その様子を見てエミリアも微笑んだ。
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「楽しそうですね」
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「実際楽しいぞ」
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ツバサが答える。
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「強くなるのは面白いからな」
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その言葉にリリアとミリアも頷く。
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今まで守られることしかできなかった。
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だが少しずつ前へ進めている。
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そんな実感があった。
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夕方。
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工房から戻ったビルセイヤは、中庭の光景を見て足を止めた。
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「何をやってるんだ?」
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「ツバサ流護身術教室よ」
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セシリアが楽しそうに答える。
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するとミリアが元気よく駆け寄ってきた。
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「ビルセイヤさん!」
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「受け身ができるようになりました!」
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勢いよく前転する。
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ころん。
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少しだけ失敗した。
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だが本人は得意満面である。
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ビルセイヤは思わず笑った。
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「頑張ったな」
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ぽん、と頭を撫でる。
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ミリアは嬉しそうに目を細めた。
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その様子を見ながら、リリアも自然と微笑む。
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温かい日常。
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守りたい居場所。
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そんな時間が、ゆっくりと流れていた。
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こうして始まった護身術教室。
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まだ第一歩に過ぎない。
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だがこの学びは、いつか彼女たち自身を守る力となる。
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そして未来。
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リリアとミリアが屋敷へ侵入した不審者を鮮やかに取り押さえる日が来ることを――
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今はまだ、誰も知らなかった。
第二章 第四十二話
「ツバサ流護身術教室」
――続く。




