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第二十九話『まだ知らない世界へ』(改訂版 ver.1.01)

第一章 第二十九話『まだ知らない世界へ』(改訂版 ver.1.01)です。


青の勇者になったニールが、最初に自分で選んだ依頼。


それは――。


薬草採取でした。


勇者になったからといって、突然世界を救う旅が始まるわけでもない。


魔王を倒せと命じられたわけでもない。


そもそもニールは、まだ世界のことをほとんど知りません。


だったらまず、見に行けばいい。


知らないものに出会いながら、自分が何をするのかを決めていけばいい。


これは《青の勇者》の物語である前に、十五歳の冒険者ニール・レインの冒険です。


第一章『青の勇者』、最終話です。


ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます!


楽しんでいただけたら、ぜひブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです!

「これにする!」


 俺が依頼書を掲示板から取ると、ハリトが横から覗き込んだ。


「……薬草採取?」


「薬草採取」


「青の勇者が?」


「青の勇者が」


《――肯定》


「ほら、こいつもいいって言ってる」


「…………」


「何?」


「僕には聞こえないんだけど」


「あ、そうだった」


 昨日。


 青の《勇者装具》が喋ることが判明した。


 正確には、声が聞こえるわけじゃない。


 頭の中に直接、意味が入ってくる。


 そして、どうやら聞こえるのは俺だけらしい。


「ちなみにベルトちゃん」


《――否定》


「は薬草採取に賛成だ」


《――否定》


「え?」


《――否定》


「どっち!?」


「ニール」


「何?」


「朝から一人で何してるの?」


「一人じゃない! こいつと喋ってる!」


「僕から見たら一人なんだよ」


「そうだった!」


 何か。


 これから面倒くさそうだな。


 俺は依頼書をハリトに見せた。


「で、どうする?」


「別にいいけど」


「よし!」


「もっと他になかったの?」


「あるよ。護衛とか、討伐とか、調査とか」


「じゃあ、どうして薬草採取?」


「報酬がいい」


「勇者になって最初に自分で選ぶ仕事がお金なんだ」


「大事だろ!」


《――肯定》


「ほら!」


「だから僕には聞こえないって」


「そうだった!」


 青の勇者になって数日。


 俺の生活は、驚くほど変わっていなかった。


 朝起きて。


 飯を食って。


 剣を持って。


 ハリトとギルドへ来る。


 変わったことといえば、腰に五百年前の謎の装具が増えたこと。


 それが喋ること。


 それから――。


「おい、あれ……」


「ニール・レインだろ?」


「青の勇者って噂の……」


 周りから視線を感じる。


「……ハリト」


「何?」


「見られてる」


「見られてるね」


「どうしよう」


「勇者らしく手でも振れば?」


「こう?」


 俺は周囲へ小さく手を振った。


 何人かが慌てて目を逸らした。


「逆効果じゃない?」


「先に言ってよ!」


 蒼天遺跡で起きたことについて、ギルドは詳しい情報を公開していない。


 それでも噂は広がる。


 二つ星になったばかりの冒険者が蒼天遺跡へ行き、帰ってきたら謎の青い装具を身につけていた。


 そして本人が、


『俺、青の勇者になりました!』


 と、ギルドで大声を出した。


「…………」


 うん。


 俺が悪い。


     ◇ ◇ ◇


「ニールさん」


「はい!」


 受付からエマさんが手招きしている。


「こちらへどうぞ」


「薬草採取、受けます!」


「確認しますね」


 エマさんが依頼書へ目を通す。


「リーヴェル北西部、フィオナ草原での《青月草》の採取。必要数は十束。期限は三日後。二つ星冒険者二名であれば問題ありません」


「じゃあ――」


「ただし」


 出た。


 エマさんの『ただし』。


「蒼天遺跡については、追加調査が決まるまで地下区画への立ち入りは禁止です」


「分かってます!」


「本当に?」


「信用ないな!?」


「前回の調査依頼で勇者になって帰ってきた方ですので」


「俺だってなると思ってなかったですよ!」


 横でハリトが肩を震わせている。


「笑うな!」


「笑ってないよ」


「絶対笑ってる!」


 エマさんが依頼書へ受理印を押した。


「それから、ニールさん」


「はい?」


「蒼天遺跡についての報告書は、王都へ送られました」


 俺の手が止まった。


「……王都?」


「はい。遺跡の異変と地下区画。そして、あなたが《青の勇者》として認証されたと証言している件についてです」


「俺のことも?」


「当然です」


「俺、怒られる?」


「どうして最初にその心配をするんですか?」


「遺跡に入っちゃったから」


「その件についても報告済みです」


「じゃあ大丈夫?」


「今のところは」


「今のところ!?」


 怖い言い方しないでほしい。


「《五大勇者》に関する伝承は、王国にとっても重要です。今後、王都から何らかの連絡が来る可能性はあります」


「王都から……」


 セレスティア。


 行ったことのない場所。


 昨日、ハリトと話したばかりだ。


 いつか行ってみたいと思っていた。


 まさか、向こうから何か言ってくる可能性があるとは思わなかった。


「すぐですか?」


「分かりません。ですので、それまでは普段通り活動していただいて構いません」


「普段通り」


「はい」


 エマさんが微笑む。


「あなたは冒険者ですから」


「…………」


 俺は腰のギルドプレートに触れた。


 二つ星。


 そして、そのすぐそばには青の《勇者装具》。


 勇者になっても。


 俺は冒険者だ。


「分かりました!」


     ◇ ◇ ◇


 フィオナ草原は、リーヴェルから歩いて半日ほどの場所にある。


 街道を外れると、背の低い草が一面に広がっていた。


 空が高い。


 風も気持ちいい。


「よーし!」


「目的を忘れないでね」


「青月草十束!」


「よくできました」


「子ども扱いするな!」


 青月草は、葉の先が淡い青色をした薬草だ。


 傷薬や熱冷ましに使われる。


 一つ星の頃から何度も見てきた。


「あった」


 ハリトがしゃがみ込む。


「早っ!」


「ちゃんと周りを見て歩けば見つかるよ」


「見てる!」


「空を?」


「空も周りだろ!」


「はいはい」


 俺も探す。


 草。


 草。


 草。


「…………」


 ない。


「ニール」


「何?」


「踏んでる」


「え?」


 足元を見る。


 淡い青色の葉。


「あっ」


「一束減ったね」


「まだ使える!」


「根元から折れてる」


「…………」


「青の勇者」


「言うな」


《――損傷》


「お前まで言うな!」


「何?」


「こいつまで馬鹿にしてきた!」


「そんなことまで言うの?」


「《損傷》って!」


「事実を伝えただけじゃない?」


「ハリトまで!」


 勇者になった。


 でも。


 薬草探しが上手くなるわけではないらしい。


     ◇ ◇ ◇


 昼を過ぎた頃には、必要な十束が集まった。


「意外と早かったな」


「一束踏まなければ、もっと早かったけどね」


「まだ言う?」


 俺たちは木陰へ移動し、持ってきたパンを食べることにした。


 風が草を揺らしている。


 魔物の気配もない。


 静かだ。


 こういう依頼も悪くない。


 俺は採取した青月草を一本見る。


「なあ」


「何?」


「いや、ハリトじゃなくて」


「…………」


 腰を見る。


「ベルトちゃん」


《――否定》


「これも経験になるの?」


《――肯定》


「…………」


 俺は青月草を見る。


「どうしたの?」


「こいつ、これも経験だって」


「薬草採取?」


「うん」


「経験ではあるんじゃない?」


「まあ……そうなんだけど」


 俺は昨日から引っかかっている。


 蒼天遺跡で。


 魔物を一匹も倒していないのに、俺のLEVELは二から三へ上がった。


 理由をこいつに聞いても、


《回答制限》


 だった。


「じゃあさ」


《――?》


「薬草採ったらLEVEL上がる?」


《…………》


《――回答不能》


「そこは答えられないのかよ!」


「また?」


「うん」


 やっぱり。


 まだ分からない。


 ただ。


 魔物を倒すことだけが“経験”じゃない。


 それくらいは、当たり前の話なのかもしれない。


 剣の訓練だって。


 依頼だって。


 失敗だって。


 こうして知らないことを知るのだって。


 全部、経験ではある。


 でも。


 それとLEVELがどう関係しているのかは、まだ分からない。


「……まあいいか」


 いつか分かるかもしれない。


 今は。


 目の前の青月草を踏まないようにする方が大事だ。


     ◇ ◇ ◇


「なあ、ハリト」


「今度は僕?」


「うん」


「何?」


「俺さ」


 パンをちぎりながら、腰の《勇者装具》を見る。


「勇者になったら、もっと何か変わると思ってた」


「何かって?」


「分かんないけど。突然ものすごく強くなったり、世界を救えって言われたり、魔王を倒せって命令されたり」


「されなかったね」


「うん」


 俺は腰を見る。


「なあ、ベルトちゃん」


《――否定》


「お前にとって、勇者って何?」


《…………》


 少し長い沈黙。


《――回答困難》


「お前も分かんないの?」


《――否定》


「じゃあ知ってる?」


《――肯定》


「教えて」


《――回答困難》


「どっちなんだよ!」


 ハリトが笑う。


「何て?」


「知ってるけど上手く答えられないっぽい」


「まだ喋り始めたばかりなんでしょ?」


「そうなんだけどさ」


 俺は草原へ寝転がった。


 青い空が広がっている。


「勇者って、何なんだろうな」


「僕に聞く?」


「お前、昔から《五大勇者》の伝承詳しいじゃん」


「伝承ならね」


「じゃあ伝承では?」


「魔王を倒して、世界を救った五人」


「だよな」


 子どもの頃から何度も聞いた。


 赤。


 青。


 緑。


 黄。


 白。


 五人の勇者が魔王を倒し、世界を救った。


 でも。


「蒼龍は、魔王を倒せって命令は存在しないって言った」


「そうだね」


「じゃあ、五百年前の勇者たちは何で魔王と戦ったんだろう」


「…………」


 風が吹いた。


 草原が波のように揺れる。


「必要だったからじゃない?」


 ハリトが言った。


「必要?」


「その時の彼らには、戦う理由があったんじゃないかな」


「理由……」


「伝説になったからって、最初から伝説だったわけじゃない」


「…………」


「ニールと同じだったかもしれないよ。依頼を受けて、失敗して、仲間と旅をして。その先で、魔王と戦うことを選んだ」


 選んだ。


 その言葉が、妙に残った。


「じゃあ」


 俺は空を見たまま言った。


「俺も、今すぐ決めなくていいのかな」


「何を?」


「勇者として何をするか」


「いいんじゃない?」


「軽いな」


「ニールが決めることだから」


「……そっか」


 誰かに決めてもらうものじゃない。


 勇者だから魔王を倒す。


 勇者だから世界を救う。


 そういう決まりがあるわけでもない。


 だったら。


「決めた」


「早いね」


「勇者として何をするかは、まだ決めない」


「それを決めたんだ」


「うん」


 俺は起き上がった。


「だって俺、世界のこと全然知らないし」


 リーヴェルで生まれて。


 リーヴェルで育った。


 知っている世界なんて、ほんの少しだ。


「まず、世界を見たい」


 王都セレスティア。


 ドワーフたちの暮らす土地。


 エルフの森。


 まだ名前すら知らない町や村。


 海の向こうにだって、何かあるかもしれない。


 そして。


 人間たちが《魔境》と呼ぶ、その向こう側。


「……ノクティアも?」


 ハリトが俺を見る。


「いつかは」


「危険だよ」


「分かってる」


 今すぐ行けるなんて思っていない。


 俺はまだ二つ星。


 LEVEL三。


 知らないことだらけだ。


「でもさ」


 俺は草原の向こうを見る。


「地図に名前が書いてあるだけじゃ、どんな場所か分からないだろ?」


「…………」


「だったら、いつか自分で見てみたい」


 どんな場所なのか。


 どんな奴らが暮らしているのか。


 俺が知っている話は、本当なのか。


「色んな場所に行って、色んな人に会って」


 知らない魔物を見て。


 知らない景色を見て。


 知らないものを食べて。


 失敗して。


 笑って。


 その中で。


「決めるよ」


 俺は何のために剣を取るのか。


 勇者として。


 何をするのか。


「それでいい?」


 ハリトを見る。


「僕に許可を取るの?」


「なんとなく」


「いいんじゃない?」


 ハリトは笑った。


「冒険者らしくて」


「だろ?」


 そうだ。


 俺は勇者になった。


 でも、その前に。


 冒険者だ。


     ◇ ◇ ◇


「それにさ」


「まだあるの?」


「ある!」


 俺は指を立てる。


「青の勇者の装備を探す」


「うん」


「他の四人の勇者を探す」


「うん」


「LEVELも上げる」


「必要だね」


「三だからな!」


「自覚あったんだ」


「あるよ!」


「それから?」


「金を稼ぐ」


「現実的だね」


「旅するにも金がいる!」


《――肯定》


「ほら!」


「聞こえないって」


「そうだった!」


 俺はもう一本、指を立てる。


「あと強い魔物と戦って、美味いもの食って、知らない町に行って、できればでっかい船にも乗ってみたい!」


「それ、勇者関係ある?」


「冒険だろ!」


「まあね」


 やりたいことが、どんどん出てくる。


 勇者になったら。


 何かを背負わなきゃいけないと思っていた。


 世界のために。


 誰かのために。


 勇者らしい何かを。


 でも。


 今はまだ、それが何なのか分からない。


 だったら。


 分からないまま、誰かに決められたものを背負う必要はない。


 俺は俺の足で歩いて。


 自分で見て。


 自分で決めたい。


「ハリト」


「何?」


「付き合ってくれる?」


 ハリトは少しだけ目を細めた。


「今さら?」


「え?」


「七歳の頃から付き合ってるんだけど」


「……確かに」


「ニール一人だと、どこに行くか分からないし」


「どういう意味!?」


「そのまま」


「俺だって地図くらい読める!」


「この前、南門に行くのに東へ行ったよね」


「あれは考え事してた!」


「はいはい」


 こいつ。


 絶対、俺を馬鹿だと思ってる。


「じゃあ」


 俺は立ち上がった。


「行こうぜ」


「どこへ?」


「ギルド」


「帰るだけじゃないか」


「依頼は報告するまでが依頼だろ?」


 ハリトが一瞬、驚いた顔をした。


 それから笑う。


「成長したね」


「二つ星だからな!」


「LEVEL三だけど」


「それ関係ないだろ!」


《――肯定》


「お前はどっちに肯定した!?」


     ◇ ◇ ◇


 帰り道。


 夕陽が草原を赤く染めていた。


 俺たちはリーヴェルへ向かって歩いている。


「なあ、ハリト」


「何?」


「覚えてる?」


「何を?」


「俺たちが初めて会った時」


「……覚えてるよ」


「俺、七歳だったんだよな」


「僕は八歳」


「お前、今とあんまり変わらなかったよな」


「それはニールもじゃない?」


「俺は成長した!」


「どこが?」


「身長!」


「そこ?」


 笑った。


 あの頃。


 俺たちは《五大勇者》の真似をして遊んだ。


 木の枝を剣にして。


 弓を構える真似をして。


 魔王役を交代でやって。


 どっちが勇者になるかなんて、本気で考えたこともなかった。


 ただ。


 冒険がしたかった。


「俺さ」


「うん」


「勇者になったけど」


 腰の青い《勇者装具》へ触れる。


「たぶん、あの頃とあんまり変わってない」


「そうだね」


「そこは否定してよ!」


「だって本当だし」


「ひどい!」


《――肯定》


「お前まで!」


 ハリトが笑う。


 俺も笑った。


 でも。


 それでいいのかもしれない。


 勇者になったからって。


 ニール・レインじゃなくなるわけじゃない。


 五百年前の誰かになるわけでもない。


 俺は。


 俺だ。


     ◇ ◇ ◇


 世界には、まだ知らないものが山ほどある。


 《五大勇者》とは何なのか。


 五百年前に何があったのか。


 魔王とは何なのか。


 アズール・セインとは誰なのか。


 あの記憶の中にいた赤い人は誰だったのか。


 LEVELとは何なのか。


 そして。


 どうして俺が、《青の勇者》に選ばれたのか。


 何一つ。


 答えは出ていない。


 腰には。


 何か知っていそうなのに、まともに教えてくれない奴までいる。


「ベルトちゃん」


《――否定》


「はいはい」


 でも。


 分からないなら、探せばいい。


 知らないなら、見に行けばいい。


 間違えたら、やり直せばいい。


 一人で無理なら。


 仲間を頼ればいい。


 俺は隣を見る。


 そこには。


 いつものハリトがいる。


「ニール」


「ん?」


「何笑ってるの?」


「いや」


 俺は前を見る。


 遠くに、リーヴェルの街が見えてきた。


「次はどこ行こうかなって」


「まずギルド」


「分かってるよ!」


 俺たちは歩いていく。


 いつもの道を。


 いつもの二人で。


 そして。


 俺にしか声の聞こえない、変な装具と一緒に。


 でも。


 これから先。


 この道はきっと。


 俺の知らない世界へ繋がっていく。


 勇者だからじゃない。


 誰かに行けと言われたからでもない。


 俺が。


 行ってみたいと思ったから。


 それだけで。


 今は十分だ。


 十五歳。


 LEVEL三。


 二つ星冒険者。


 そして――。


 青の勇者。


 ニール・レイン。


 俺の冒険は。


 まだ。


 始まったばかりだ。


     ◇ ◇ ◇


 遠く離れた森の奥。


 誰にも知られていない古い施設で。


 緑色の光が、静かに明滅する。


《青系統――認証済》


《接続――維持》


《緑系統――候補反応追跡》


《適合反応――継続》


《位置情報――更新》


 青。


 そして。


 緑。


 二つの反応は。


 ほとんど重なるように移動していた。


《候補対象――近接》


《追跡――継続》


 五百年間。


 離れていた二つの色は。


 まだ互いに知らないまま。


 すでに――。


 同じ道を歩いていた。


第一章『青の勇者』 完

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


これにて、


第一章『青の勇者』 完


です!


十五歳になり、冒険者になったニール。


ハリトと一緒に依頼を受け、失敗して、少しずつLEVELを上げて。


そして蒼天遺跡で、《青の勇者》として認証されました。


普通ならここから、


「勇者よ、魔王を倒して世界を救え!」


となりそうなのですが――。


誰も言ってくれませんでした


だからニールは、自分で決めました。


「まだ決めない」


まず世界を見る。


知らない場所へ行く。


知らない人に会う。


経験を積む。


そして、その先で自分が何をするのかを自分で選ぶ。


勇者になったから冒険するのではなく、


自分が行ってみたいから冒険する。


第一章で描きたかったニールの出発点は、そこにあります。


そして最後。


ニールはまだ知りません。


「他の勇者にも会ってみたい」と言いながら歩く、そのすぐ隣で――。


もう一つの色が反応していることを。


青の次は、緑。


五百年間離れていた色が、少しずつ繋がり始めています。


そして何より。


第一章をここまで一緒に冒険してくださった皆さま、本当にありがとうございました!


第二章からもニールたちの冒険を楽しみたいと思っていただけたら、ぜひブックマークや評価で応援よろしくお願いします!


それでは――。


次の冒険へ!

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