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月島先生は怖い

「私は極妻ではありません、塾長です」

「桜来てたんだ」

「奇遇だな」

 来るかどうか不明だった桜が花見に来ていた。それにさっきの「極妻」って確かに見た目ヤンキーだけど...。そんな奴もとうとう結婚した。そのせいで小学1年生くらいの生徒さんたちに『ヤクザの女』扱いされている。まぁそれが本人の悩みの種なんだけどね...。確かに怒った時は怖いけどそれは大体相手に原因があって基本的には喧嘩を売り買いする性格じゃない。

「茜、私の顔ってそんなに怖いかな?」

「確かに怖いけど...」

「ほらやっぱり!」

「そんなに落ち込まないで、可愛いよ桜」

「そうなの、誉めてくれて」

「今何してんの?」

「学中塾の連中を花見につれっててるところだよ」

「連れて行く?」

「誘拐じゃないからな!また誤解されてしまった...」

「落ち着いて、大丈夫だから!」 

 あれ、よく見たら背の高い男の人がいる。見た目は本当に任侠映画そのものだった。もしかして、組...いやいや違う違う!人を見た目で判断しては駄目だ。確か幼稚園の園長先生をされている方だ。雰囲気は確かにそっち側の人だけど。ちなみに特技は拳銃型水鉄砲の早撃ちらしい。それもあってかますます誤解されている。

「あのぅ...ご一緒にどうですか?」

「良いんですか?」

「えぇ、お構いなく」

 この男の人は賀来純也からいじゅんやさん。髪型はパンチパーマに黒いサングラス、服はイタリア製?の黄色いジャケットを着ている。花見は私達のグループと会合して行われた。彼も見た目のせいで今まで色んな人に変にビビられて友人関係も作れなくて自暴自棄になっていたそうだ。だけど桜は怖がらずに最初から普通に仲良くしていた。確か、最初に自分から告白したそうだけど、逆に言われたらしい。多分あの女の圧に負けてしまったんだろう。

「私もさんかしてよろしいかしら?」

「あら、エブリンが来てたんだ」

「悪い?」

「別にいいけど珍しいね」

「日本の『花見』がどんなものか味わってみたくてね」

「それでかぁ...」

「おや、月島さんもいたのね、お邪魔します」

「大丈夫だよ多い方が楽しいし!」

 彼女はエブリン・スカーレット”Evelyn Scarlett”、紫色のショートボブヘアの白人女性だ。異世界のヨーロッパの『ダルタニア公国』の出身の元公務員だ現在は施術師、リラックス療法師の方が正しいだろうか。この世界のプロイセン(ドイツ)風の木とオレンジ色に焼けているレンガで作られた建物に住んでいる。今日はタンクトップみたいな紫色のへそを出している服に、青色の光る長ズボンを履いていた。確かに暖かくはなったけど流石に張りきし過ぎだと思った。おとなしそうな見た目の奴だけど意外と宴会と人とワイワイ騒ぐイベントなどは積極的なのかもしれない。


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