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器とは?

器という言葉があるが

器とはどういうものなのか

かいとは何の器にされようとしているのか


桜子はかいとの隣にいる。

今、かいとは器にされている。

鎖に巻かれて、心の場所が壊れた場所に来た。


かいとは桜子の後ろ姿を見ることになる。

桜子はかいとの力になるために。

その姿に、かいとは言葉が出る。


「桜子………」


かいとは桜子の姿に泣きそうになる。

泣かないが

桜子の姿に心が温かくなる。


「桜子………」


桜子はかいとのためだけに動く。


「桜子………あの…」


かいとは桜子の近くに来た。

かいとは本当は不安でたまらなかった。


「桜子……」


言葉しか出てこない。

名前しか出てこない。

名前だけ出てくる。

それ以上、なぜか声が出ない。


桜子の一生懸命の姿にかいとは心が温かくなる。


「かいとくん。どうしたの…?」


桜子はようやく、かいとの姿に気づく。

かいとを器にさせないために桜の花を現していた。


「かいとくん。大丈夫……!?ごめんね。気づかなくて」


かいとは頼りない自分を気づかせたくない。


「あの、俺、ほんと何かすることあったら」


「あ……隣にいてくれる、かな…。私、何でも頑張ろうと思うことができる。かいとくんがこの世界にいる。そのことが頑張ろうと思える力になってきたんだよ…」


かいとは顔を赤くさせてしまう。

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