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器の中で

かいとは闇に飲まれる。

鎖に巻かれたが、傷つけられていない。


「あ…」


桜の花が舞う。

花は傷つけられた。

花は傷つけられた。


「かいとくん。絆が切られたんだね」


桜子だ。

桜の少女がいる。

彼女はかいとの隣にいる。

壊れた世界にいる。


「かいとくんの絆は少し、切られたみたい」 


桜子は静かに前を向く。


「桜子?」


桜子だが、目に鋭さがある。


「桜子って呼んで。かいとくん。桜の花はまだ繋がっている。壊れた場所の力がこれ以上強くなるときっと…わからないけどかいとくんの心が壊れるみたい」


かいとは不思議がる。


「心が壊れる?」


「ムアという女の子が私の花に触れたことで伝わってきた。かいとくんを器にして、かいとくんが世界を壊させようとしてたみたい」


「あ…そうだったんだ」


「待ってて。壊れの渦の止め方も花を通じて見えたから。私が何とかする。かいとくんは壊したりさせないから」


桜子は真っ直ぐな目をしている。

かいとは自分に出来ることは?と聞くが特にないといわれてしまう。

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