海と広大の器
海のように絆を多く持つ人もいる。
こんなに広いのに絆が少ない人もいる。
かいとは海のように絆を紡いできた。
ムア。壊れた場所から来たムアは海は広いのに世界は広いのに絆が少ない。
ムアは孤独と同じ。
無夢も孤独。
さみしさを感じるほどに。
ムアはかいとと話しながら空に渦を現す。
かいとはあわてる。
「世界なんか壊したって楽しくないと思うけど…」
「楽しいとかどうでもいいよ…私は壊したいんだ。未来が光が壊したいんだ。無夢も仲間なのに」
「無夢は仲間なのか」
「同じ場所にいた。もうそれは仲間。あの何も感じない時を知っている」
「壊してどうするんだ?」
「壊して、終わり」
「俺は…嫌だよ」
「嫌とかどうでもいい。壊す。それだけ」
壊すしかムアはいわない。
壊す以外にないのか。
壊す以外、ないのか?
それは…
「俺…も」
「ん?何?」
「俺だって、世界は壊れてほしいとは思わないけど…どうなんだろって思う時はあった、でも…壊したいとか…」
「さみしい…さみしいから壊す。さみしいから。何もかもがさみしい。壊したい。壊したいの。壊してさみしいなくしたい」
「さみしいってさ、他にもなくす方法ないのかな」
「知らない。壊せばいい。壊せ、かいと。器になって」
「ど、どうする気なんだ?というか、壊せるのか?そんな簡単に」
「壊れた場所の力が強い」
「壊す。壊すもん、壊すんだもん、壊せば…」
かいとは質問する。
「壊してどうするんだ?」
壊してどうするんだ?
ムアはその言葉に固まる。
体が固まったように動かない。
ムアは声だけは出る。
「壊してどうするの…?」




