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無夢の姿で

無夢の姿の誰か

涙を流している

無夢はつぶやく。


「泣いてる」


無夢と同じ姿だ。


無夢は壊れた場所の気配がする。


「涙が出てくる…」


無夢の姿の誰かは泣き続ける。


「壊れた場所は夢なんて無いのに」


無夢は彼女のことを知らない。

知らなくても

壊れた世界にいて壊れてしまうことは分かる。


「名前なんていうの…?」


無夢は無夢の姿の誰かへ質問する。

かいと、いつきは無夢の近くにいた。


目の前の涙を流す誰かの圧が強い。

強い悲しみ

強い恨みを感じる。


「何ここ、ねえ名前なんてないよ?ねえ何ここ。壊れてないの?どうして?私もあなたも壊れたでしょ?」


無夢が壊れた場所から来ていることは分かるようだ。

無夢の指に自分の指を結ぶ。


「壊れているんだから。こっちも壊そう?ね?」


無夢は断る。


「嫌…壊れてるからってここも壊したいと思ってない」


「………おかしいの。壊れた場所にいた仲間のくせにっ!!」


「壊れた場所にいた…あなた何をするの?」


「ここも壊しましょうよ?ねえそうしよう?仲間でしょ?壊れた場所を知っている。一緒にここを壊そう、ね」


「嫌だ」


「仲間なのに、ひどい!仲間のくせに!!!私がやる。壊す」

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