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無夢の世界 ミルンルハの世界10 終わり
無夢は帰ることを選ぶ。
この世界はミルンルハの世界であるが。
優しい世界ではないようだ。
無夢は胸が痛む。
けれどそれでもミルンルハはそんな世界で生きていることが分かった。
分かったことだけでもいいかもしれない。
無夢は戻ると。
かいと、ミルンルハがいる。
ミルンルハは優しい顔をしている。
無夢はその顔を見ると無夢へ近づく。
壊れた世界にいた時は。
気にもされずにいた。
ただ、世界の一つ。
いるのかも分からない一つ。
ミルンルハはこの世界の中心なのだろう。
この世界で
優しくされなくても
この世界の主
無夢はいう。
「ミルンルハお姉さん…ここに来てもいい…?」
「私は来てくれるのがうれしいけど…来たいの?」
「ここにいると、私もいるってなる気がするの。似てるから…かも」
ミルンルハは笑う。
「私と似てなんかいないよ?無夢は」
「似てる。似てると思いたい。似てないと一人だと思っちゃうから。似ててほしい」
ミルンルハは静かに答える。
「うん。似てるね」




