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無夢の世界 ミルンルハの世界8
草木の絡む玉状の物体がある。
無夢は草木に掴まれていたが離された。
「これは何…?」
無夢は上を向く。
「ミルンルハ…お姉さん」
ミルンルハはここにいるのにいない。
その言葉の悲しみに無夢は走り出した。
無夢は目の前の物体に話しかける。
「あの、何かないのかな、ミルンルハお姉さんがここにいるって思うために」
何も答えないと思った。
そこに声がする。
『ミルンルハ?』
ミルンルハの声がした。
『ミルンルハはここにいる。それがどうしたの?』
「ミルンルハお姉さんはここにいないっていうの、どうにかここにいるって思えないのかな」
『何のためにそんなことを?』
「思ってほしい。私も思ったから。いるのにいないのは悲しくない。気づいた時が悲しい」
『こればかりは自分で思うしかない…私にはどうにもできない』
冷たいミルンルハの声がした。
どこか冷たく感じ、無夢は少し下がった。
その声の温かさのなさに。




