2303/2366
不安ばかりある朝に
無夢はいつきの手を握り、ぬいぐるみを抱く。
いつきの手を握り続ける。
かいとはというと、寝ている。
「大丈夫ですか?無夢さん」
「本当はね、心配ばっかりなんだ」
「私もです。色々分からなくてギリギリ出来てる?出来てない?という感じで何とか過ごしてます」
「いつきお姉さんが?」
「私なんて、私なんて、分かんないことばっかで不安しかなくて、兄さんも聞いても分からない時もあって、…泣きそうな時あります」
無夢はいつきの頭を撫でる。
「大丈夫?」
「うわあ!誰か詳しい人近くにいてほしいよおおお」
無夢はいつきの叫びを聞く。
「いつきお姉さんも不安ばかりなんだね」
「そうですよ、また不安が何個も増えてます。あーあー…私の不安はいつまで続くのだ……不安がない日々が送りたいです」
無夢はいつきの話を聞いてくれていた。
「誰か詳しい人近くにいてほしいよおおおお」
いつきの叫びであった。
無夢はいう。
「詳しくなくても一緒にいていい?」
「え」
「詳しくない。でも一緒にいていい?頼りない…よね」
いつきは無夢を抱きしめる。
「私が頼りないから一緒にいてくださいいいい」
無夢はいつきの頭をそっと撫でていた。
どちらがお姉さんなのか。




