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桜の願い

無夢は歩く。

桜を本当は知らなかった。

桜を見たことがなかった。


桜は咲いていない。

けれど、無夢の前に桜の花が舞う。


かいと、いつきも驚く。


「桜の花…?」


桜の花がある。

無夢は桜の花を手のひらにのる。

かいとだけを一途に思う桜の少女は他の誰かのことも思う。


愛なんて分からなくても

恋はした

大切にする方法が分からなくても

好きになった


そんな桜の少女は無夢のことも心から思う。

かいとだけのことを考えていた桜の少女は願う。


無夢の何で生きてるのが見つかることを


無夢のいたい姿でいられることを


願う


桜は舞う

願うように舞う

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