無夢とまわって
無夢は本屋さんに来た。
「本……」
無夢は表紙を見つめる。
男性と女性が手をつなぐ表紙だ。
「ねね、かいとお兄さんと桜のお姉さんみたい」
かいとは分かりやすく恥ずかしそうにする。
いつきは自分の顔を覆う。
「お二人が手をつないでいたのですか!?無夢さん、わあわあ、らぶらぶ…すてき!」
無夢は喜ぶ。
「かいとお兄さんと桜のお姉さんかわいい。あのねあのね、抱きしめ合ってててね、はずかしそうにしてたんだよ。」
いつきはキューンとする。
「ええ、すてきです…兄さん!応援してるよ!」
かいとはあわてる。
「あ…ええと、恥ずかしいんだけど…」
「ラブラブ、すてき…すてき…!」
無夢も笑顔だ。
「かわいかったよ」
「かわいいと分かってくれる方がいるなんてうれしいです!」
無夢は本を見つめる。
「抱きしめ合う本多いね」
いつきは笑顔で答える。
「キュンとしますよね!」
「きゅん?うん…?」
「でも、抱き合うだけじゃなくて、こう手をつないでるシーンとか。肩をこう、お互いに触れ合ってる感じもいいんですよね。抱き合うのも最高な愛情表現なのですが、ひっそりな感じもかわいいって思ってしまうんですよね」
無夢はいう。
「どれもあいじょーひょーげん?」
「どれも最高の愛情表現ですよね。私…その、こう、お互いに肩を触れ合って支えてる感じとか好きですね…何か仲がいいのか分からないキャラとかでそういう感じだと実は想いあってる?みたいなのがキュンとしてしまうんですよね」
無夢はなるほどなる。
「そうなんだ。何かかわいいね」
いつきはうれしくなる。
「すみません、私の好みを勝手に話しすぎてしまい…仲がいいのか分からないキャラクターが好きで…実は一緒にいるシーン見ると…ドキッとなるんです」
無夢はいつきの話をよく聞いてくれていた。




