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無夢と本を
無夢は本を見つめる。
いつきはいう。
「無夢さん。何で生きてるのって何か不思議な感じしませんか?」
無夢は頭を傾ける。
「不思議?」
「何で生きてるとか考えなかった私は、聞かれて考えることができました」
「どうして考えなかった?」
「こう、何で生きてるとかも考えないし、本当に何にも思ったことがなかったからです。私はつまらないし、何もないから考えることもしませんでした」
「何もなくても考えたりしない?」
「未来も何も考えてなかったから…考えなかったし、考えられなかったのかもしれません」
「いつきお姉さん…考えたりしたくなかったなら…ごめんね」
「いえ。うれしいです。今何で生きてるのを考えられて。それを考えない自分でしたが、無夢さんの言葉で考えようと思えました。ありがとうございます」
「あ…うん」
無夢は小さくうなずいた。




