2248/2371
桜のためなら
桜の少女
無夢は彼女と話していると温かくなる
冷たい心が少しずつ動こうとする
壊れた世界にいて、心を失った
なくしたものが何かも思い出せないのに
桜の少女と話すと心が穏やかになっていく
穏やかになれない心
穏やかに過ごせない心
落ち着ける場所のない心
桜の少女は無夢の気持ちを救えないけど
無夢に温かさを与えていた
桜の少女は無夢を救えないことが分かる
だからって無視することはしない
今目の前にいる無夢に温かさを
今目の前にいる無夢に
今目の前にいるあなたへ
桜の少女は温かを
無夢は分からなくなっても
温かさを感じた
感じる方法が分からなくても
温かいが分からなくなっても
桜の少女の言葉なくても温かいは何かを変えてくれる
何かを変えようとする
無夢は無と夢だ
でも
桜の少女の温かさに
出会った




