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無夢と桜の夢
無夢は桜の少女を本当は怒りたくない。
桜の少女はようやく手に入れた世界。
全部ようやく手に入れた。
この世界の全ての誰かもようやく手に入れた世界。
無夢は分かっている。
この世界に来て分かっている。
無夢は桜の少女の温かさを嫌ってもその温かさを怒るわけにいかない。
それでもぶつけたくなる。
優しい何かに
綺麗な何かにぶつけたくなる
無夢はたしかに壊れた場所にいた。
だからと誰かを怒る必要なんてない
「桜のお姉さん……あなたはきれいで優しさ感じる。何のために生きてるのって聞いたら」
無夢は話す。
「会いたい誰かに会うためと答えた。素敵だと思った」
無夢は続ける。
「そういうきれいさがとても腹ただしい」
でも必要な気持ちで
無夢は話す。
「縛るあなた。生きるために縛る姿腹が立つ。でも、私が怒ることじゃないもんね…分かってても怒りが起こる」
桜の少女はその言葉を受ける
受ける。
無夢はいう。
「あなたは美しいね」




