2244/2371
夢と無
夢は何か
夢は何だったのか
無夢は夢が何だったのか
無夢は桜の少女の声は聞こえているが
悲しくなる
「私は、何のために生きる」
桜の少女は無夢の手を握る。
「すぐに何のため、ではなくて…時間をかけても…どうだろうね」
時間をかける
何のために生きているか
分かること出来る日なんて来ない
急に分かるときが来るかもしれない
分かる日なんて来なくても
分かる日が早めに来ても
「今は何となく生きる、だめ、かな…?いいんじゃないかな」
無夢はいう。
「いいの?そんなの勝手に」
「無夢さんの生きている世界。無夢さんが何を思ってもいいんだよ」
無夢は。
「縛ってるのに…私には自由みたいなのいう…」
「縛っていること…私はひどい者…ひどいからそういっていていいの」
「ごめんなさい…あなたが悪いんじゃないのに悪者にした」
「いいんだよ。私は好きだからってかいとくんの傍に無理にいるんだから」
無夢は静かに聞く。
「かいとくんは私のこと好きじゃない…と思いたくない…でも私は好きで…縛ってるのは私。悪いのは私なの」
かいとも桜の少女の言葉を静かに聞いていた。




