2203/2209
砕けた呪いへ
かいと、イロノルレフ亜が話している。
いつきはこっそりと歩く。
呪いの何かが聞こえたのだ。
その砕けた呪いは
イロノルレフ亜へのお礼の言葉。
いつきはその場所へ近づくと
かいと、イロノルレフ亜も来る。
イロノルレフ亜はいう。
「聞こえるんだっ、そっかっ……」
かいとはいう。
「俺何にも聞こえなくて」
イロノルレフ亜は多分という。
「いつきちゃんに近いのかもしれないっ」
いつきに近い
いつきは不思議がる
「いつきちゃんさ、いいなーとか思ったことない?」
いいなーとか。
うらやましいという気持ち
イロノルレフ亜はいう。
「この呪いはそこから始まった…でもね。似た誰かに惹かれてしまうの。でも声は聞いてはだめ。どうにか出来る誰かの元へ行ってと祈るしかないの」
イロノルレフ亜は冷たい声をする。
「でも、いつきちゃんも、かいとくんだってそういう時あるよね?」
かいと、いつきは答える。
「いいな、か…あるよ…俺だって」
「いいなは……多くあります。そう思うこと…」




