2201/2209
かいと いつき
でも。
かいと、いつきは。
「あの存在は…攻撃してこなかった…何がしたかったんだろ」
イロノルレフ亜は笑う。
「あなたたち呪おうとしたんだよっ。きっと」
呪おうとした。
怖いだろう?
呪われたくない
呪う存在
イロノルレフ亜は続ける。
「でも、やっぱり。呪いたかったんじゃない。呪いたいなんて思ってなかったんだよ」
呪いたいなんて思わなかった
呪いたいなんて思わない
呪いたいなんて最初から思わない
「呪いは、最初からじゃなかったっ。呪いたくなんてなかった。……でもお礼とかいわれたくない」
お礼なんていわれたくない
いつきはそっと呪いの存在が消えた場所を見た。




