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クロリネ
クロリネのどこかやんわりとした怒りの声色が響く。
誰かと電話をしている。
「僕。もう連れて行かなければなりませんか?はい。もう少しこの場所にいてはいけませんか?」
クロリネは笑顔だが怒りをどこか感じる。
「はい。強制であっても僕はお話をしてから行きます。そこは譲りませんよ。相手が相手ですから気を使うことは必要だと思います。気を使わない僕がいうのはどうかとも思いますがね」
クロリネは電話が終わる。
かいと、有理香の方へ踏み出す。
「僕。クロリネは次の場所へ行きます。どうか危険者様たちをお守りしたいと強く思うのでしたら」
クロリネは笑顔で強くいう。
「更にお強くなられてください。ご自分の守りたいお相手を誰にも奪われないように。失わないように。お強く。お強くなられてください」
有理香は答える。
「はい」
かいとはあわてて答える。
「お、おう!!」




