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花々花々花々
路地裏を進むと突然花が咲き誇る。
かいとは驚く。
「花が」
花が咲き誇る。
有理香は花へ近づく。
「このお花たち。危険ではありませんわ」
クロリネは静かに見つめる。
「この花様たちは本当に安全なのか不安ですね」
有理香は静かに答える。
「危険はありませんわ。咲き誇るのですわ。美しく」
クロリネは前へ近づく。
花に触れない。
「僕には悪いものにしか見えませんが?」
有理香はいう。
「悪い花ではありませんわ。どうか見てくださいませ。美しさを」
クロリネは静かにうなずく。
「分かりました。僕。静かに見ています。この美しさを」




