共存部 7.5
深夜、多分3時ころあたしは目を覚ました。部屋の電気はつけっぱなしで一瞬すごく眩しさを感じたけれど、それよりも寝心地がいつもと全然違うことに気がついて、慣れてきた目でまず自分が抱きしめているものを確認した。それはとても暖かくて大きくて、でも骨のような硬さがあって……寝息を立てている。
(……え?)
それは明らかに、どう見ても決定的に絶対にメグルだった。私は今の今までメグルを抱きしめて寝ていたというのだろうか。それに目覚めた直後、つまり寝ているあいだ間違いじゃなければあたしはめぐるの横顔に顔をすりつけていた。
もちろん、唇も。
(ぇ、ふぇぇえぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇええ……!?)
とっさに私は飛び起きた。何が起きてるの? 何がどうなってるの? あたしはメグルの家に確かにきた、特訓をしにきてた。でもそれがどうして……
「……ゃ、ちょっとなに、なにこれぇ……っ、どうしてわたし上半身ハダカなのっ? なんでメグルの洋服濡れてるの…っ? なんで、なんでなんでなんで――」
メグルが特に何もしていないってことは、見た感じで分かった。
じゃあ。じゃあじゃあじゃあじゃあ、あたし、あたしは上半身ハダカで、濡れたメグルに……一体何を……。
「……でも、そんなことより……眠いかも」
ぱたり。再び横になったあたしだけれど、本当にどうしてこんなことになってるのかは覚えてない、だからまたメグルにちゃっかり抱きついちゃってるのはわざとじゃないし、メグルの横顔に顔をなすりつけてるのもわざとじゃないよね?
ハダカは、……ちょっと恥ずかしいケド。
でもメグル、キミはあたしにもう一度能力を本気で使わせようとさせてくれた。
あの日から、能力への意識が全て変わったあの日から。
最悪の日々に追われ能力を使わなくなったあたしに、もう一度変わる機会を与えてくれたキミになら。
ぎゅってしても、ううん……ぎゅってしたいくらいなんだよ。
ありがとね、メグル。




