第3話:出会い
「誰だ!?」
藍は、後ろの人物に言った。
「お前と同族だ。唯一の仲間、とでも言おうか。」
「は?同族?唯一の仲間??
・・・てことは、あんたヴァンパイア!?」
「あぁ、その通りだ。ずっとお前を探していた。ついてこい。」
そのヴァンパイアは、一方的に藍をどこかへ連れて行こうとした。
「ぁ、うん。
・・・って、ばか!」
ノリツッコミ・・・へたくそである。
「なんで名前も知らない奴についていかなくちゃいけないんだよ。
俺は今からこの鹿を、俺が捕ったこの鹿を!!食うんだから、邪魔しないでくれよ。」
「最近、この街の人間の血を飲んでるのはお前だろう?
人間はその事で酷く怒り、怯えている。」
「そんなの関係ないだろう?人間なんて、ヴァンパイアにとってはただの餌じゃないか!
どうしてそんなに餌の事を気にするんだ?
・・・あ、自分の餌を取るなって言いた、、」
「本当のヴァンパイアの世界、生き方。今のヴァンパイアがどうなっているか。すべて教えてやる。黙ってついてこい。
もしこないなら・・・ここでお前を殺す。」
本当のヴァンパイアの世界。生き方。藍にとって、魅力的な言葉だった。藍には、そういうことを教えてくれる人がいなかった。
ただ、幼い頃から血を飲むところを見つかる度、「ヴァンパイアだ」と言われた。
藍が自分をヴァンパイアだと自覚したのは、ただそれだけの事。
だから・・・藍には、それを教えてくれるという事が、すごく魅力的だったのだ。
「わかった。」




