第2話:狩り
ガサ、、ギャーギャー、、、バサバサ、、、
とある山奥の森に、藍はいた。木々に覆われた、真っ暗な闇の中。
なぜか目を瞑って、じっとしている。・・・獲物の気配を探っているのだ。
「いた・・・!次は逃がさない!!」
そう静かに言い、サッッと走り出す。
素早く、だけどもそっと。
だんだんと獲物に近づいてきた。どうやら、川で水を飲む鹿らしい。
近づくにつれ速度を落とし・・・攻撃できるまであと少しのところで、一度止まり、隙をうかがう。
ここまで来ると、ほんの少しの音さえ許されない・・・。
そして。
「あぁぁぁ!!!」
藍は全力で目の前の鹿に向かって茂みから飛び出し、ナイフを振るう!!
・・・ナイフは宙を切り、鹿は逃げた。
藍はガクッと崩れ落ち、嘆いた。
「う、、うぅ・・・。今度こそやったと思ったのに・・・。
もう見つかんねぇよー・・・。
・・・・・・・ん??・・・ぇ??」
藍は目を疑った。そして、少しの間が空いた後、
「ぇ・・・・・えぇぇぇ!?!?!?」
藍の目の前、川の向こう側に・・・罠にかかった先ほどの鹿。
なんと、驚いた鹿は、山の麓に住む人間が仕掛けていた罠に掛かっていたのである。
なんという幸運。藍は大喜びで鹿を罠からはずし、捕まえた。
・・・忍び寄る影にも気付かず。
「はっ、、はっはっは!!!俺に掛かれば、狩りなんてこんなもんだ!
全く、俺ってば頭いいんだからぁ〜!!
あっはっはっはっ・・・」
「たなぼたのくせして、よく言う。ヴァンパイアの恥だ。」




