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[5000PV突破!] “外れ”の相棒が二体 ~手のひらの黒竜と白いもふもふと、世界最強の冒険者になるまで~  作者:


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救出

月が、雲に、隠れた、その瞬間。

「……今だ」

ユノが、小さく、合図を、送る。

事前に、決めていた、配置に、五人は、素早く、散った。

セファルとダレンが、小屋の、正面。

ガインとレナが、裏手。

ユノとティナが、側面から。

「――行くぞ」

ユノの、合図と共に、一斉に、動き出す。

正面の、護衛二人に、セファルが、音もなく、近づく。

気配を、察して、振り向いた、護衛の、一人が、口を、開く前に。

セファルの、剣の、峰打ちが、首筋に、叩き込まれた。

崩れ落ちる、体を、ダレンが、素早く、支え、音を、立てないよう、地面に、横たえる。

「……もう、一人」

もう一人の、護衛が、異変に、気づき、剣を、抜こうとした、瞬間。

ダレンの、拳が、鋭く、顔面に、叩き込まれた。

短い、呻き声と共に、その場に、崩れ落ちる。

「――何事だ!」

小屋の中から、声が、上がる。

「気づかれたか」

ガインが、舌打ちする。

「構わない、突入だ!」

レナが、素早く、杖を、構える。

「風よ、道を、切り開け――!」

裏口の、扉に向けて、風の、刃が、放たれる。

木製の、扉が、大きな、音を立てて、弾け飛んだ。

「今だ!」

ガインが、真っ先に、飛び込む。

中では、残りの、護衛三人が、既に、剣を、抜き、身構えていた。

「――侵入者だ! 守れ!」

一人が、叫ぶと同時に、正面からも、セファルとダレンが、突入する。

小屋の中は、一気に、混戦と、化した。

「くっ……!」

ガインが、一人の、護衛と、剣を、打ち合わせる。

その、隙を、突くように、別の、護衛が、レイナルドの、拘束された、椅子に、駆け寄ろうとした。

「させない――!」

ユノが、素早く、割り込み、剣で、その、進路を、塞ぐ。

「お前は……!」

護衛が、驚いたように、目を、見開く。

「レイナルドさんは、渡さない」

鋭く、踏み込み、剣を、打ち合わせる。

金属音が、小屋の中に、響き渡った。

「マルコス様は……!」

ティナが、鋭く、周囲を、見渡す。

だが、その、姿は、既に、見当たらなかった。

「――逃げたか」

セファルが、低く、舌打ちする。

「奥だ、裏口が、あるはずだ」

ダレンが、素早く、周囲を、確認する。

小屋の、奥、隠し扉のような、小さな、出口が、僅かに、開いていた。

「……追うより、まず、レイナルドさんを」

ユノが、剣を、振るいながら、判断する。

護衛との、攻防が、続く中。

ティナが、素早く、レイナルドの、拘束を、解こうと、駆け寄った。

「レイナルドさん、大丈夫ですか」

「……お前たちは」

レイナルドが、驚いたように、目を、見開く。

「来て、くれたのか」

「今、外します」

縄を、慎重に、解いていく。

その間も、周囲では、まだ、剣戟の音が、響いていた。

「ぐああっ……!」

ガインが、相対していた、護衛の、剣を、弾き飛ばし、そのまま、峰打ちで、地に、伏せさせる。

セファルとダレンも、それぞれ、相手を、次々と、無力化していった。

残るは、一人。

ユノと、剣を、交えていた、護衛だった。

「……もう、勝ち目は、ない」

ユノが、鋭く、言う。

「剣を、収めろ」

護衛は、しばらく、抵抗を、見せたが。

周囲を、見渡し、既に、仲間が、全員、倒れていることに、気づいた。

「……くそ」

剣を、地面に、投げ捨てる。

「降参だ」

その、言葉と共に、小屋の中の、戦いは、終わりを、迎えた。

「……レイナルドさん、無事、ですか」

ティナが、最後の、縄を、解き終える。

「ああ」

レイナルドが、痛む、体を、擦りながら、立ち上がろうとする。

「助かった」

「本当に」

その、声には、深い、安堵が、滲んでいた。

「マルコスは」

セファルが、鋭く、周囲を、見渡す。

「奥の、隠し扉から、逃げたようだ」

「追うか?」

ダレンが、聞く。

ユノは、しばらく、考えてから、首を、振った。

「……いや」

「今は、レイナルドさんを、安全な、場所に」

「連れて行くのが、先だ」

「マルコスは、また、必ず」

「動く」

「その時に、備えよう」

セファルが、頷く。

「……賢明な、判断だ」

小屋の外に、出ると、月が、再び、雲間から、姿を、現していた。

その、光が、静かに、五人と、救出された、レイナルドを、照らしていた。

「……ありがとう」

レイナルドが、改めて、深く、頭を、下げる。

「私一人では、とても」

「抵抗、しきれなかった」

「無事で、よかったです」

ユノが、静かに、答える。

「これで」

ガインが、少し、安堵した、表情で、言う。

「三つ目の、鍵は」

「守られた」

「だが」

セファルが、静かに、続ける。

「マルコスは、まだ、諦めていない」

「満月の夜まで」

「あと、一日」

「気を、抜けない」

その、言葉に、全員が、静かに、頷いた。

夜の、山道を、レイナルドを、支えながら。

一行は、ヘルメリアへと、戻る、道を、歩き始めた。

満月の夜が、確実に、近づいていた。

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