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[5000PV突破!] 始まりの村と小さな竜  作者:


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マルコス

「マルコスが、動いた」

ガインの言葉に、部屋の空気が、一気に、張り詰めた。

「行き先の、手がかりは」

ユノが、鋭く、聞く。

「ダレンが、探ってくれてる」

「だが、当主本人が、動いたとなると」

ガインの表情が、険しくなる。

「相当な、覚悟があるはずだ」

そこへ、セファルからの、伝令も、届いた。

「……セファル様からです」

護衛の一人が、息を切らして、詰所に、駆け込んでくる。

「ゾルドの、居場所が、分かったと」

「本当か」

「街の、南、旧市街の、さらに外れ」

「打ち捨てられた、教会に」

「潜伏している、可能性が、高いそうです」

その報告に、ユノは、思わず、フェリオンの屋敷を、思い出した。

同じ、街外れの、廃れた場所。

「……あの辺りは」

「人目を、避けるには、都合がいい場所が、多いのかもな」

レナが、小さく、呟く。

「合流しよう」

ガインが、立ち上がる。

「セファルの、指定した場所で」

指定された場所は、南の門の外、少し離れた、林の入り口だった。

到着すると、既に、セファルが、数人の護衛と共に、待っていた。

「……来たか」

「マルコスのことも、聞いた」

ユノが、切り出す。

「同時に、動きがあるとは、思わなかったな」

セファルが、低く、言う。

「偶然とは、思えない」

「何かが、動き出す、きっかけが、あったんだろう」

「巻物のこと、感づかれたのかもしれない」

ガインが、慎重に、言う。

「フェリオンの元から、私たちが、去った、直後に」

「二人が、ほぼ、同時に、動いた」

「監視されていた、可能性がある」

その指摘に、全員の顔が、強張った。

「……つまり、俺たちも」

ユノが、低く、言う。

「見られていたかもしれない、ってことか」

「否定は、できない」

セファルが、静かに、頷く。

「だからこそ、急ぐ必要がある」

「ゾルドを、先に、押さえる」

「マルコスの、行き先も、追う」

「二手に、分かれるか」

ガインが、提案する。

「私と、モイストの数名で、ゾルドの元へ」

「お前たちは、マルコスの、行方を」

「ダレンと、合流して、追ってほしい」

「分かった」

ユノが、頷く。

「気をつけろよ」

「そっちもな」

セファルは、短く、答えると、護衛たちを連れ、南へと、足早に、向かっていった。

残された四人は、すぐに、隣町へ向かう、準備を、始めた。

「……今度は、護衛の依頼じゃ、間に合わないな」

レナが、少し、焦った様子で、言う。

「直接、向かうしかない」

ユノが、決断する。

「馬を、借りよう」

冒険者ギルドに立ち寄り、緊急の依頼として、馬を、手配する。

「急ぎの、案件です」

事情を、簡潔に、説明すると、受付は、すぐに、対応してくれた。

「……準備、できました」

四頭の馬が、用意される。

「乗ったこと、あるか?」

ユノが、ティナに、聞く。

「少しだけ」

「大丈夫、私が、隣で、サポートする」

レナが、心強く、言う。

日が、まだ、高いうちに、四人は、馬に乗り、隣町への道を、駆け出した。

風が、頬を、切るように、通り過ぎていく。

マルコスの、行方。

ゾルドの、真意。

そして、迫りくる、満月の夜。

物語が、大きく、動き始めていた。

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